●家を購入したことが吉か凶か?

悩む
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「家を買っていなければ…」という気持ちが芽生えなかったかと言えば嘘になります。報告を受けた日、お父さんっ子の息子は涙目になっており、さすがの私も心が痛みました。

しかし、しばらくたって落ち着いてみると気持ちに変化があり、「去年家を買っていてよかった!」と思うように。

【家を購入していなかったら】

間違いなく一緒に引っ越していました。新生活も家族一緒であることはなにより心強い。

でもその安心は、今現在、もしくは近い将来までの話。「いつまで転勤についていくか」問題は解決していませんし、その地で何年過ごすのかも不透明な状況。

2年後には息子は小学6年生になり、中学校入学は目の前。そこで入学となれば、もう動けません。高校進学の内申点が中学1年生から始まっているからです。学業面だけではなく、心の成長や変化も訪れる年齢ですから、やはり下手に転校はさせられません。

ということは、息子が中学生になってから夫に再び転勤辞令が下ったら? 地元ではない場所に母子は留まり、夫が単身赴任という二重生活になる可能性が。それは果たして意味があるのか? と考えました。

【期間限定でついて行ったら】

「中学校までの3年間だけ」と期間限定はどうだろう? とも想像してみました。

数年の家族時間は持てますが、計画通りに進むかはわかりません。息子が「戻りたくない」と言いだす可能性も大いにあります。

もし関西に戻ったとしてもゼロからの人間関係。12歳で友達との離別を再び経験し、手探りの新生活が始まることに不安がないとは言えません。

ぐるぐる考えて、結果的に「去年購入していてよかった!」というのが素直な気持ち。

今の住まいに引っ越してまだ1年目、転勤はまだ先だろうと思いながら動いたことが先手必勝の要因となりました。昨年動いていなければ、今ごろ住まい難民になっていたことは間違いありません。

幸い、新居と単身赴任先は新幹線で1時間半の距離。「父親の元に遊びに行く」という楽しみができ、小学生のひとり旅デビューのいい機会にもなりそうです。しかもわたしが20代独身のころ転勤で赴いた場所。なじみのある土地にワクワクすらしてきました。

●転勤族の家問題。家族で話し合って腹をくくる!

家族
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「家を買った途端に転勤」という都市伝説を身をもって体験した私たち。単身赴任という選択をとりましたが、どう住まうか? 家族とどう暮らすか? は家庭によってさまざま。

ただ、高校進学に向けた中学校生活を見据え、長子が小学校高学年になる頃にはある程度の結論を出したほうがいいと改めて思いました。

転勤はいつも突然やってきます。決まってからこれからを考えるのと、方向性を決めておくのとでは大きく違います。家族で話し合って着地点を決めれば、想定外のことが起こったとしても、腹をくくった分、乗り越えていけるはず。

私たちは家族全員が春から新天地。ワンオペ子育てに不安もありますが、デメリットばかりを気にせず、前向きに家族のあり方を模索していこうと思っています。

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