シェルターから迎えた保護犬・ふうちゃんと暮らす、イラストレーターの岩沢さんと夫。

ESSEonlineで連載中の漫画エッセイ「保護犬マンガ」が『保護犬ふうちゃんとわたしたち』として電子書籍化! それを記念して、岩沢さんにインタビューしました。

岩沢さんインタビュー。保護犬を迎えようと思ったきっかけと、ふうちゃんとの出会い

岩沢さん
イラストレーターの岩沢さん
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――岩沢さんが保護犬を迎えようと思ったきっかけを教えてください。

15、6年前に上京して結婚をしたのですが、周りに気軽に会える友達がいないうえに、夫も当時ものすごく忙しくて…当時専業主婦だった私は、朝から夜中までずっと一人という時期が長かったんです。それですごく寂しくなってしまって、もしここに犬がいたらいいなと考えるようになりました。

私はしゃべるのが苦手なのですが、犬だったら言葉がなくても仲良くなれるかな、友達や家族になれるかなという風に思って。愛護センターや保護団体に動物がいるというのは知っていたので、もし引き取るなら保護犬だなというのをそのあたりから考え始めました。

ふうちゃん
保護犬だったふうちゃん

――保護犬を迎えようと考え始めてから、最初にしたことは?

当時住んでいた物件がペット不可だったので、まずはペット可の物件を探し始めて。でもすごく数が少なくて、ここぞという物件が見つかるまで何年もかかってしまいました。

ただ個人的に、「寂しいから犬と暮らしたい」というのが、自分本位な考え方かもしれないと思っていた部分もあったので、物件探しに時間がかかった間に、本当に最後の最後までちゃんとお世話できるかとか、ちゃんと愛情を注いであげられるのかということをじっくりと考えられたのは逆によかったのかなと思っています。

私の実家でも犬を飼っていたのですが、30年以上も前の田舎で、当時は周囲の人も知識があまりなかったので、外飼いでご飯も人間と同じものをあげてしまったりもしていて…。今考えるとすごく申し訳ないと思うのですが、犬が短命だったんです。これも勝手な考えですが、今ふうちゃんを可愛がったり、保護犬のことを考えたりするのは、なんとなくその罪滅ぼしのような気持ちもあります。