テレビ、雑誌で活躍する人気料理家・藤井恵さんに、あると便利な乾物の「切り干し大根」を手軽においしく食べる方法を教わりました。仕事、育児で時間がない人にも、世帯の人数が減って、1人分や2人分のご飯づくりがおっくうになってきた人にもおすすめです。
切り干し大根のだし浸しとアレンジレシピ
栄養価が高く、体にいい乾物や海藻、豆類は、日々の食卓に積極的に取り入れたい食材です。でも、戻すのが面倒だったり、調理に時間がかかったりで、つい敬遠してしまいがちですよね。
「ハードルが高いからこそ、まとめて下ごしらえしてストックしておく。そうすれば、あとがすごくラクになると気づきました」と藤井さん。
切り干し大根は薄味のだし汁で煮ながら戻すと、手間なしです。もち味の歯ごたえを生かすために、ほんのひと煮したらあとは冷ましながら余熱で戻すのがポイント。これでしっかりと味も入るので、そのままでもご飯のおかずになり、使い道も広がります。
●切り干し大根のだし浸し
すべての画像を見る(全2枚)材料(つくりやすい分量)
- 切り干し大根 60g
- A[塩、しょうゆ、みりん各小さじ1 だし汁2カップ]
【つくり方】
(1) 切り干し大根は流水でほぐしながら洗い、水気を優しく絞る。
(2) 鍋にAを煮立てて(1)を入れてほぐし、再び煮立ったら火を止めてそのまま冷ます。
(3) 保存容器に(2)を浸し汁ごと入れ、冷蔵庫で保存する。
※冷蔵で4~5日保存可能
【POINT】
・ほぐし洗いをしたときに、ひと口食べてみて辛味や苦味があったら、もみ洗いをしてください。
・水気をきつく絞りすぎると、うま味まで抜けてしまうので、優しく絞るのがポイントです。
・刻んで酢飯に混ぜたり、おにぎりやチャーハンの具にしたりするのもおすすめです。
●【アレンジレシピ】切り干し大根の卵焼き
自然な甘味がつき、シャキシャキ食感が新鮮。
材料(2人分)
- 切り干し大根のだし浸し 100g
- 万能ねぎ 2本
- 桜エビ(乾燥) 10g
- 卵 3個
- 塩、コショウ 各少し
- ごま油 大さじ1
【つくり方】
(1) 切り干し大根のだし浸しは水気を優しく絞り、粗みじん切りにする。
(2) 万能ねぎは小口切り、桜エビはみじん切りにする。
(3) ボウルに卵を割りほぐし、塩、コショウをして(1)と(2)を加え混ぜる。
(4) 直径20cmのフライパンにごま油を中火で熱し、(3)を流し入れる。大きく混ぜて広げ、8割程度火がとおって薄く色づいたら、上下を返してひと焼きする。
メリットいっぱいの「野菜ストック」を1冊にまとめた『藤井 恵の季節を味わう野菜ストック』(扶桑社刊)が発売中。一年中手に入りやすい野菜や、春夏秋冬の旬の野菜、乾物などのストックレシピ34点と、アレンジレシピ126点を収録しています。