髪は年齢を重ねるにつれて衰えを感じやすいパーツ。しかも、間違ったヘアケアを毎日続けていると、さらにエイジングが加速します。正しい基本のシャンプーの仕方を、ヘアケアリストの余慶尚美さんに教えてもらいました。
自己流の洗い方が老け髪の原因かも!?
傷んだ髪はどうしても疲れた印象を与えがちです。髪を傷める一因は、エイジングの影響もありますが、自己流の洗い方であることも…。
「濡れている髪はキューティクルが開き、摩擦にもっとも弱い状態。その状態でゴシゴシ洗ったり、ふいたりすると、髪へのダメージは大。また、傷んだ髪は水をはじく力が弱いので、傷んだところに水分が入りすぎると、髪をうねらせることに」
ヘアケアの基本は、頭皮を清潔にすること、そして必要なものを与えること。「シャンプー&ドライを、摩擦が起こらない方法に変えるだけで、本当に髪は変わります。また、タオルドライ後、ドライヤー前に髪にヘアオイルをつけるのも、ツヤ髪効果が高くおすすめです」。
●大人のヘアケア3か条
1.汚れは落として、うるおいは落とさない!
2.濡れた髪は一刻も早く乾かす
3.頭皮と髪の摩擦を最小限にする
たっぷり泡で汚れを優しくオフ<シャンプー>
シャンプーで髪が傷むのは、ゴシゴシ洗いで摩擦が起きるから。シャンプー前のひと手間で、汚れ落ちと泡立ちが格段にアップし、摩擦から髪を守って洗えます。
●NG習慣:入浴前はとくになにもしない
すべての画像を見る(全8枚)正解ケア:シャンプー前に必ずブラッシングを!
最初に毛先をほぐしてから、髪全体をとかし、最後に下を向いて、下から上へ、毛の流れに逆らってブラッシングを。「入浴前のひと手間で、頭皮と髪の汚れがしっかり浮き上がります」
ブラシ選びPoint
乾いた髪には、髪への摩擦が少ない、木、豚毛などの天然素材のピン(とかす部分)のものがおすすめ。
●NG習慣:髪全体をさっと濡らしてからシャンプー
正解ケア:シャンプーは1~2分の予洗いで汚れを落としてから
“髪を濡らす”のではなく、“頭皮を洗う”のが予洗い。ぬるま湯を使うのは、必要な皮脂を取りすぎないため。「泡立ちもとてもよくなるので、シャンプー時の摩擦が減ります」
●NG習慣:髪の表面にシャンプーをつける
正解ケア:髪の根元4、5か所に置く
シャンプーは頭皮を清潔に保つためのもの。
「前髪の生え際、後頭部、衿足の“髪の根元”につけたら、頭皮でしっかり泡立てることを意識し、指先を小刻みに動かしましょう」