4.玄関スペースを取り込む

玄関スペースを取り込む
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玄関スペースは、家族が出入りするために欠かせない空間。でも、一日のうち、ほとんど使ってないスペースです。それなら、この玄関スペースもリビングやダイニングの広がりにひと役買ってもらいましょう。

 

玄関スペースがデッキテラスに面するダイニングキッチン

このお宅のように、玄関とリビングダイニングを一体空間とするといった発想もあり。ただし、玄関スペースには靴や外出用のものが多々置かれますので、収納を工夫して、散らかり対策することが重要です。

このお宅では、玄関スペースがデッキテラスに面するダイニングキッチンの一角にあり、広がりを生む助けになっています。冬場は、ちょうどこの玄関スペースに日だまりができて、縁側スペースのような雰囲気に。

 

5.吹き抜けにして、縦方向の広がりを

リビングダイニングを吹き抜けにする

リビングダイニングに、水平方向だけでなく、垂直方向の広がりをもたせてみましょう。より立体的に開放感が感じられる空間となります。

このお宅ではダイニングを勾配天井とし、2階につながる吹抜空間に。そのうえ、庭に面する開口部も高さをとり、外とつながる開放感を生み出しています。

 

吹き抜けの障子から採光

このお宅では、周囲が建て込んだ敷地のため、南側は1階に開口部を設けても採光があまり期待できませんでした。そのため、吹き抜け空間を生かして、2階レベルに和障子入りの大きな開口部を設けました。

 

吹き抜けの北側にはトップライト

あわせて吹き抜けの北側にはトップライトを。吹き抜け空間では高い位置から入れる光を活用すると、空間の高さがより強調され、開放感が生まれやすくなります。

 

6.庭と連続感をもたせて、戸外を取り込む

庭との連続感を生かしたプラン

床面積はコンパクトで限られていても、外への広がりが感じられれば開放感が生まれやすくなります。1階にリビングダイニングがあるお宅では、庭との連続感を生かすのも手です。

 

周囲が建て込んでいても庭を取り込める

周囲が建て込んだ住宅地であれば、道路や隣地からの視線をほどよくカットする板塀や植栽を設けるのが有効。日中は窓辺のカーテンを閉める必要がなくなり、内外の一体感が確保しやすくなります。

とくに板塀や壁で囲われた庭は、室内的な風景に近くなるので、まるで庭までが室内空間であるかのように思えて、リビングダイニングを広く感じることに。庭にデッキテラスを設けて、室内の床高さとなるべくそろえれば、その効果はさらにアップします。

 

L型やコの字型の建物で庭を囲い込む間取り

L型やコの字型の建物で庭を囲い込む間取りであれば、庭はより中庭的な存在に。室内との一体感が増してきます。