子どもが大きくなっても、尽きない悩み。子どもの将来のため、親はどこまで目をかけるべきか悩む人も多いのではないでしょうか? ベストセラー『女性の品格』を世に送り出した昭和女子大学理事長・総長を務める坂東眞理子さんに、子育ての悩みについてアドバイスをしてもらいました。

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子どもが大きくなっても悩みは出てきます。親としてどこまでできるでしょうか…(※写真はイメージです)

大きくなっても終わらない子育ての悩み。親として何ができる?

子どもが大きくなっても、親としては悩みはつきないもの。とはいえ、いつまでも目をかけられないのが現実で…。これから世代の子育ての悩みに答えていただきました。

●読者の子育ての悩み

・子ども2人が引きこもりに。還暦の自分が支えられるか心配

「成人した長女はニート、中学生の次女は不登校。自分は間もなく還暦で貯金もほとんどありません。娘たちを支えられるのか、とても心配です」(59歳・専業主婦)

 

・息子がギャンブル依存に。親としてとても悩んでいます

「夫は長年単身赴任で長男と二男をほぼ私一人で育てました。が、成人した二男がギャンブル依存症で借金までして…責任を感じます」(68歳・パート)

 

【坂東さんアドバイス】子どもが成人したら「卒親宣言」。解決が難しい悩みはプロに相談を

子育てが一段落した「これから世代」は、家族ではなく自分を取り巻く地域や環境に目を向ける時期。それなのに、相変わらず家庭というステージにしがみつき、子どものことで頭をいっぱいにしていてはいけません。これからは違うステージなんだと心をきり替えて、子離れをしましょう。

自分が育てた子なので、責任を感じて「あの子は、なかなか自立しない」と嘆く気持ちもわかりますが、親がいつまでも手助けをしていると、状況は変わりません。親が子離れしなければ、子も自立しないのです。子どもが18歳になったら、思いきって卒親宣言。「自分のことは自分でしなさい」と告げ、ほどよい距離を保ちましょう。依存しない、お互い自立した関係こそが、子どもの自己肯定感を育てます。

とはいえ、子どもの不登校や大人になってからの引きこもりが大きな社会問題となっているのも確か。そうなると親だけでは解決が難しい。そこまできたら、知識をもつ専門家に相談をしましょう。しかるべき対策が見つかるはずです。

 

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