10年前にリフォームずみの戸建てを購入した40代夫婦が、新たに自分たちの暮らしに合わせてリノベーションした事例です。1階にあったLDKを2階に移動させ、その隣には気持ちのいいルーフバルコニーもつくりました。1階には、玄関土間を設けてつくったアウトドア部屋や、洗濯動線がスムーズなウォークスルークローゼットを。長年悩まされていた結露問題も断熱改修で解消しています。
すべての画像を見る(全16枚)ルーフバルコニーを新設して開放的な2階LDKを実現
●この家のプロフィール
- Yさんの家 東京都
・家族構成:夫40代 妻40代
・築年数:24年(1998年築)
・延床面積:約75.15㎡(1階37.8㎡、2階37.35㎡)
・工事費:2200万円(税・設計料込み)
・設計・施工:スタイル工房
10年ほど前にリフォームずみの戸建住宅を購入したYさん夫妻。住み始めて8年が過ぎた頃、大型台風の被害にあい、屋根板金が外れてしまったのだそう。「屋根を修繕するために足場を組むなら、せっかくだから気になっていたLDKや2階もまとめてリノベしよう」と、夫妻はリノベーションを決意。
リノベーションでぜひ実現したかったのが、LDKを1階から2階に移動させること。3部屋の間仕切り壁を取り払って大空間にしたい、と希望しました。加えて、見晴らしのよい2階南側には、お茶や食事ができるルーフバルコニーを新設。バルコニーに面した窓を大きいサイズに変更して、屋内外の一体感を高めています。
以前はあまり生かされていなかったトップライトが、リノベ後は大活躍。DKにたっぷり光が降り注いで明るくなりました。
新設したキッチンは間口を広く取り、背面カウンターを造作するなどして、使いやすさに配慮。キッチンの床は掃除しやすいフロアタイルにしました。
LDKの天井は梁を現しにし、リビングの一部を吹き抜けに。LDは床暖房を取り入れたので、冬はエアコンをつけなくても暖かいそう。
夫は「外の視線を気にせず使えるルーフバルコニーは、リフレッシュの場として最適。LDKがひとつながりの空間になったので、光や風が入って心地よい」と満足そう。1階は寝室や水回り、玄関土間などに変更。リノベのきっかけとなった屋根修理はもちろんのこと、外壁塗装なども行いました。
システムキッチンに配したヴァルペイントの腰壁は、木製ディスプレイ棚を取りつけて水筒やマグカップなどの定位置に。