春のお彼岸といえば、「ぼたもち」が思い浮かびますね。ここでは農林水産省が運営する情報サイト「Let's!和ごはんプロジェクト」から、お彼岸に「ぼたもち」を食べる由来や、おはぎとの違いを紹介します。

ぼたもち

春分の日とお彼岸の関係

春分の日は、日本の祝日法では「自然をたたえ、生物をいつくしむ」と定められています。春のお彼岸は春分の日を挟んだ7日間。中日の春分の日には、お墓参りをして、お仏壇にぼたもちをお供えし,ご先祖様を供養する習慣があります。

●お彼岸にぼたもちを食べる理由

お彼岸にぼたもちを食べる習慣は江戸時代に定着したと言われています。

あずきの赤い色は邪気を払い、災難から身を守ること、さらに、昔は貴重であった砂糖を使う食べ物をお供えすることで、ご先祖様への感謝の気持ちを伝えるといった意味合いも込められています。

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●ぼたもちとおはぎの違い

一見似ている、「ぼたもち」と「おはぎ」。漢字で書くとそれぞれ「牡丹餅」と「お萩」ということから、春と秋に咲く「牡丹」と「萩」に見立てているという説、ほかには「こしあんでつくったものがぼたもち、粒あんのものがおはぎ」という説など、諸説があります。

今では呼び名は区別していませんが、もともとは春夏秋冬で呼び名がありました。夏は「夜船」、冬は「北窓」。とても不思議な別名です。

ぼたもちは、おもちと違って杵でもちつきせず、つぶしてつくるため、もちつきの音が聞こえません。「つき知らず」が「着き知らず」となり、夜は暗くて船がいつ着いたのかわからないので、夏の別名は「夜船」になったのだとか。冬の場合は「つき知らず」が「月知らず」となり、北の窓からは月が見えないので「北窓」になったそうです。季節によって呼び名を変える、昔の人々の遊び心は、暮らしの中に息づいていますね。

Let's!和ごはんプロジェクト」は、忙しい子育て世代に、子どもが身近・手軽に「和ごはん」を食べる機会を増やしてもらうため、企業等の新たな商品・サービスの開発・販売、子ども向けメニューの展開等を促進するための官民協働プロジェクトです。

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