キッチンとダイニングの位置関係は、家事のしやすさやライフスタイルに大きく影響します。1年半ほど前に、平屋の注文住宅を建てた日刊住まいライター。23畳ほどのLDKに、ペニンシュラキッチンとダイニングテーブルを横並びにレイアウトしました。冷蔵庫が使いやすい、おもてなしが楽しい、ちょっとしたデスクワークができる…。いろいろと感じているメリットと少し後悔した点について語ります。
すべての画像を見る(全8枚)配膳&あと片づけが、とてもラクに
間取り決めの際に、キッチンとダイニングの位置関係に悩まれる方は多いのではないでしょうか。
わが家では、隣り合わせのレイアウトにして、よかったことがたくさんあります。まず配膳と片づけが圧倒的にラクになりました。わが家の場合、以下のような流れで台所仕事が進みます。
・キッチンで料理をつくってそのままダイニングへ配膳
・食べ終わったらすぐ横のシンクにササッと運んで予洗い
・最後にビルトイン食洗機へIN
こうした地味に発生する作業が毎日効率的にこなせるのは、とてもありがたい。汚れたテーブルを水ふきするときも、シンクが近いので作業が手間いらずに。
ダイニングから冷蔵庫へアクセスがしやすい
次のメリットは、キッチンとダイニング両方から、冷蔵庫へのアクセスがいいことです。
前の家では、キッチンとダイニングが離れていました。いざ食事を始めようというときに、飲み物などの忘れ物があると、いちいち冷蔵庫に取りに行くのが面倒でした。
今の家では、キッチンとダイニングの中間に冷蔵庫を配置。どちらからも距離が近くなりました。ダイニングのベンチに座った状態でも、冷凍庫があけられるくらい近い距離です。
料理をするときは食材や調味料を取り出しやすく、ダイニングで食事するときは飲み物やデザートなどを用意しやすいです。
じつは妻からは「生活感をなくすために、冷蔵庫は目立たないパントリーに隠したい」という意見がありました。でも、おしゃれなデザインの冷蔵庫を探して、便利なこの配置を実現することに。結果的に、使いやすくて満足しています。
掃除のモチベーションが上がる
キッチンとダイニングの距離が近いので、お客さんを招いたときに座ってもらうダイニングから、わが家のキッチンやシンクはよく見えます。
しかし、せっかく招いたお客さんに、汚いところを見せるわけにはいきません。これが「きれいに保ちたい!」という掃除のモチベーションにつながっています。実際、わが家では、まめに掃除をする習慣がつきました。
来客時も台所仕事をしながら一緒にワイワイできる
キッチンで食事の準備をしながらでも、ダイニングにいるお客さんと近い距離で話せます。そのため、台所仕事をしている人だけが孤独になりません。キッチンダイニングにいるみんなが、一体感となって、楽しいおしゃべりを共有できます。
久しぶりに会う友人などと、限られた時間にたくさん話したい…。そんなときには、とくにありがたみを感じます。準備中すらも会話ができるので楽しい。大満足です。
台所仕事しながら、ちょっとしたデスクワーク
キッチンで時間のかかる煮込み料理などをするときは、その待ち時間にダイニングに座って、仕事やネットサーフィンをしながら時間をつぶせます。時間を有効活用しやすいです。
また、もし調理中の料理になにかあっても、すぐに対応できるので、ダイニングが隣でよかったと思います。
ちなみに、私たち夫婦の場合はというと…。妻は、料理しながら、少し手があいたらダイニングでひと息つくという使い方。筆者は、ダイニングで仕事をすることがあるので、そんなとき、ちょっと料理に人手が必要となれば、すぐ手伝いができます。