2階の面積の方が小さい「部分2階」の中古住宅を購入し、リノベーションをした日刊住まいライター。一般的にデメリットも多いとされる部分2階の住宅に、4年間住んだ感想を語ります。デメリットもありますが、家族が自然に集まるリビングができたという、うれしい話も。
すべての画像を見る(全7枚)部分2階の中古住宅をリノベーション
4年前に2階建ての中古住宅を購入し、リノベーションした筆者。購入した住宅は、部分2階の住宅でした。
部分2階とは、1階の面積より2階の面積の方が小さい住宅のこと。築年数の古い住宅に多く見られるようです。築35年越えのわが家のケースでは、1階の面積が約65㎡に対して、2階は約30㎡。2階の面積は、1階の半分程度とコンパクトです。
なぜ、今回はこの部分2階の中古住宅を購入したのか。それは、わが家の物件探しは、以下のような点を優先して、決めたからです。
・子どもの学区内にあった
・予算の許す範囲で、条件がよかった
・延べ床面積90㎡以上だった
筆者としては、2階建てで、かつ、延べ床面積が90㎡以上であれば合格。正直なところ、総2階でも部分2階でも、こだわりませんでした。
デメリットはとにかく2階が狭いこと
「部分2階」であること自体は、筆者にとっては、大きなデメリットというわけではありません。ただし、わが家の場合は、2階が1階の半分程度の面積ということもあり、リノベーションのプランを練る際は、苦労することが多くありました。
というのも、わが家はリノベーションでは、吹き抜けをつくることを希望していました。吹き抜けをつくるには、ただでさえコンパクトな2階の面積を、さらに削らなければいけません。
しかし、開放感ある吹き抜けに憧れて、マンションから戸建ての住み替えを希望した筆者。たとえ2階が狭くなったとしても、吹き抜けを諦める選択肢は考えませんでした。
その結果2階は、子どもの個室と吹き抜けにつながる半オープンの主寝室(それぞれベッドを置くだけ)、ウォークインクローゼットのみになりました。
最低限必要なスペースは盛り込めたものの、「部分2階でなければ、もっとゆったりそれぞれのスペースをとれたのに」と今でも思うことがあります。