都市部で見かける古くて小さなビル。これを一棟まるごとリノベーションして、賃貸物件、兼、自宅にするというユニークな試みを紹介します。ビルに住んでいるのは、建築家の一家。購入した古ビルは、わずか21坪の敷地に立つ5階建てです。屋上には、家庭菜園とペントハウスのようなアトリエも増築しました。家づくりでマネするには難しい事例ですが、インパクトのある映画のセットみたいなインテリアや開放感のある浴室は、一見の価値あり!

仕切りのない広々としたレンタルスペース
仕切りのない広々とした2階レンタルスペース。奥には河田さんの建築設計事務所が
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購入したのはビジネス街に隣接する築40年の古ビル

河田さんの家 大阪府 家族構成/夫40代 妻40代 長男7歳 二男3歳 ネコ 犬
設計/とのま一級建築士事務所

事務所側から見た全景

大阪のビジネス街に隣接するエリアに建つ築40年ほどの5階建てビル。このビルを購入しリノベーションしたのは、とのま一級建築士事務所を主宰する河田剛さんです。

「ここを選んだのは立地や周辺環境などから資産価値が高いと考えたからです。それまで住んでいたマンションも事務所を兼用していたので、このビルなら住居と事務所を分けながら、新しい取り組みとしてレンタルスペースもつくれると思いました」(河田さん)

人が集まる場所があれば、そこから楽しいことや新しいことが生まれる。河田さんが目指しているのはそんなスペースなのです。

写真は事務所側から見た全景。天井は表しにしていますが、キッチンスペースは木の温かみを感じられる板張りにし、照明を仕込んであります。必要に応じて空間を仕切ることが可能です。ざっくりと仕上げられたインダストリアルな雰囲気の空間。

【動画】映画のセットみたいにかっこいい住まいに