●3トントラック4台分!不用品の処分は体力勝負

不要品
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「新居は3LDKのマンション。夫婦2人暮らしにはそれなりに余裕のある間取りを選んだつもりでしたが、そこに収まる量に荷物を処分するのが大変なこと! 婚礼家具、そろいの食器、節句飾りに座布団など、30年以上にわたって蓄積してきたものを手放すにはパワーが必要でした。ものの処分や新しい土地のコミュニティに入るために、住み替えはなるべく早く。65歳ぐらいまでには決断した方がいいと痛感しました」

処分したものは4トントラック3台分。あき部屋に不要品を集め、貴重品は仕分けて買い取ってもらうなど、およそ3か月もの時間を費やしたと言います。

●夫が骨折!住んでみて初めて気づく不具合も

ケンカする老夫婦

「実際に暮らしてみると、これまで住んでいた家の3分の1ほどの広さということもあり、圧迫感が気になって…。夫との『距離感の近さ』に疲れて体調も崩しがちに。なんと夫は、家の前の坂道で転倒。骨折で、入院することになってしまいました」

高齢になると慣れない場所ではケガをしやすいもの。体だけでなく、新しい環境に気持ちもついていかなかったと話します。

「持ち家では必要なかった家賃や駐車場代などの出費が毎月かかるのがストレスで…。結局、賃貸生活に別れを告げ、別の物件を購入することにしました。今度もマンションですが、角部屋で戸数が少なく、一戸建てに近い開放感があります。緻密に計画していても、住んでみないとわからないことも多いもの。二度の転居で余分な出費もありましたが、シニアの住み替えは、“お試し”が必須と痛感しました」

世帯の人数やライフスタイルに変化が起きるオトナ世代は、ものを手放したり、コンパクトに暮らす工夫が大切。発売中の『オトナ世代の 今度こそ捨てる!』(扶桑社刊)では、井戸さんに、老後の住まいの選択肢や注意点をさらにくわしくうかがっています。断捨離の提唱者・やましたひでこさんのお宅訪問や、近藤麻理恵さんのインタビューも。ぜひチェックしてみてください。

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