仕事や子育て、さらに受験シーズン突入で、「絶対に風邪をひけない人」は多いはず。池袋大谷クリニック院長の大谷義夫先生に、冬の朝に取り組むと健康になるルーティンを教えてもらいました。
冬こそ規則正しい生活習慣を心がけよう
「乾燥した冬は細菌やウイルスなどの異物を排除する、のどの線毛運動も乾燥によって低下するため、風邪をひきやすくなります」と、コロナ感染症患者の対応も行い、体調管理には細心の注意を払っている大谷先生。
すべての画像を見る(全3枚)「インフルエンザや新型コロナ感染症は、この冬に流行することが危惧されます。そのためまずは予防接種を受けることが重要」
さらに30年以上風邪をひいていない大谷先生に秘訣を聞くと、「最低でも6時間、可能なら7時間の睡眠を。加えて5大栄養素を意識した1日3回の食事、そして運動習慣」と語ります。当たり前でもなかなか実践できない習慣を紹介!
朝、起きたときのルーティンづくりが大切
風邪をひかない大谷先生おすすめの「モーニングルーティン」をご紹介します!
取り入れると気持ちよく一日を始められます。
●のどの乾燥は危険!起きたら水を1杯飲む
「睡眠中、体内ではさまざまな活動が行われ、それには多くの水分が使われています。また冬でも汗をかくので目覚めたときは脱水傾向の状態。コップ1杯の水(常温水)で水分補給し、乾燥しきったのどをうるおして、血液を循環させましょう」
●健康体を維持するために、時間がなくても朝食は必ず食べる
健康を維持するために欠かせないのが朝食。
「朝食を抜くと、死亡リスクが約1.3倍に上がるという鳥取大学の研究結果があります。できるだけタンパク質や野菜を多めにとることを意識。時間がなければ少量でもOKです」
●自律神経をしっかり切り替え。カーテンをあけ体内時計をリセット
「人間の体内時計は24時間より少し長いので、放っておくとズレが生じます。朝、日光を浴びることで、そのズレを修正するスイッチが入ります」
日光を浴びることで、夜の睡眠の質を上げるホルモンの分泌量も増加するそう。