シェードカーテンのおしゃれな見た目を理由に、採用を決めた日刊住まいライター。実際に採用してみて、満足したこともあれば、いくつか残念に感じた点も。開閉するのに力がいる、掃き出し窓での出入りが不便に、大きな音をたてる…。使い勝手について、詳しく語ります。

リビングのシェードカーテン
窓枠の左右にヒダがたまらないシェードカーテン。見た目はすっきりだが、意外な盲点も
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見栄えのよさだけで、シェードカーテンを選んだわが家

和室スペースのシェードカーテン

家族構成が夫と4歳の娘の3人家族である筆者は、2年前にハウスメーカーで注文住宅を建てました。その際、リビングとリビングに隣り合った畳スペース、そして寝室にシェードカーテンを採用しています。

ちなみにシェードカーテンとは、コードやチェーンなどを上げ下げすることで開閉するタイプのカーテンのこと。「ローマンシェード」とも呼ばれます。

筆者がシェードカーテンを選んだ理由は、デザイン性につきます。家づくりの打ち合わせをしたハウスメーカーのショールームで使われていて、ひと目見て「すっきりしていておしゃれ!」と気に入ってしまいました。

今思えば、筆者はシェードのことをほとんど知らずに採用してしまったのです。

 

すっきりして、開閉もラク!採用してよかった寝室

寝室のシェードカーテンを上げたところ

シェードカーテンの最大のメリットは、ドレープカーテン(一般的な左右にあけるタイプのカーテン)のように左右にヒダがたまらないため、軽快に見えるところ。寝室のシェードカーテンはすっきりして見えるため、とても気に入っています。

 

シェードカーテンを上げるところ

そしてなによりよいのが、あけ閉めがとてもラクなこと。

わが家の寝室のケースでは、チェーンを3回ほど引っ張ることで、シェードを窓枠の上いっぱいまで上げられます。ちなみに、寝室の窓の大きさは約縦120×横160cm。このくらいの大きさのシェードカーテンであれば、軽い力で操作できます。

一方、シェードを下げるのは、「チェーンを一度引くだけ」というワンタッチ作業で完了。

 

開閉が重い!出入りしづらい!採用して失敗したリビング

リビングのシェードカーテンを上げるところ

一方、リビングのシェードカーテンは大失敗でした。リビングの掃き出し窓の大きさは、約縦220×横270cmとかなり大きいサイズ。このサイズのシェードなので、とにかく重いのです。

閉めるのは寝室同様ワンタッチなので苦労しませんが、あけるのにはひと苦労。時間もかかります。3回ほどで全開になる寝室のシェードに対して、この掃き出し窓のシェードは10回ほどチェーンを引っ張らないといけません。とても4歳の長女の力では無理な話。

 

ジャマになるウェイトバー

さらに残念なことも。リビングからウッドデッキへと気兼ねなく行けるよう、掃き出し窓を採用したわが家。それなのに、シェードカーテンが全開していないと、これがとってもやりにくいのです。

シェードカーテンの下には、ウェイトバーと呼ばれる棒があります。これが、通り道のジャマに。窓の外に出るには、カーテンを下ろしている場合だと、写真のようにカーテンを抑えながら、できたすき間にサッと身を滑り込ますようにしなければなりません。これが、意外におっくう。

一般的なカーテンなら、こんな面倒はなかったでしょう。

 

シェードカーテンから外を覗く様子

左右に開くタイプではないので、外をチラリと見たいときも、このような動作をすることになります。ちょっと窓を眺める、外の空気を吸うというなに気ない行為が、気軽にできないのは少し残念な気がします。

 

毎日数十秒の動作も、積み重ねるとかなりの時間になる

閉めるのはワンタッチでラク、重くて時間がかかる。「それって、たいしたことないのでは?」と思う人がいるかも知れません。

確かに数秒のことです。

ですが、それを1日数回、毎日…となると、意外に大きな差になります。積み重ねるとかなりの時間になるのです。毎日のことだからこそ、しっかり考えて、よりラクにできるものを選ぶべきであったと筆者は思うのです。