過去のESSEの食費節約特集で反響の大きかった「野菜まるごと冷凍術」。野菜はおトクにまとめ買いしてそのまままるごと冷凍すれば、食費の節約になるだけでなく、細胞が崩れることで野菜本来の甘味がアップ。いいことずくめの冷凍法をレシピとともに紹介します。

関連記事

野菜は「丸ごと冷凍」でむしろおいしくなる。食費節約にも効果的な理由

まるごと冷凍の基本の3STEP

野菜をまるごと冷凍するための3TEPを紹介。基本的にはどんな野菜もこの方法でOK。

●1.汚れや水気をふき取る

汚れや水気をふき取る
すべての画像を見る(全8枚)

野菜についている汚れや水気をふき取るだけで下処理は必要なし。水気は大敵なので、できれば水洗いは避けましょう。

●2.ポリ袋に入れて口を結ぶ

ポリ袋に入れて口を結ぶ

ポリ袋に入れ、空気を抜いて口を結びます。ポリ袋は冷凍専用でなくても、スーパーでもらえるものなどでOK。

●3.冷凍室に入れる

冷凍室に入れる

使いきれないと思った時点で冷凍してもOKですが、買ってきたらすぐに冷凍する方が、よりおいしさを保てます。

●解凍するときは…

解凍するときは…

1分ほど水にひたすと表面が少し溶け、タマネギやサトイモなどは皮がむけやすくなります。中は凍った状態ですが切りやすくなり、そのまま調理可能です。

冬野菜を使った「まるごと冷凍野菜」の煮物レシピ2選

サトイモとカブ、それぞれのおすすめレシピを紹介します。

●冷凍サトイモのそぼろあんかけ

冷凍サトイモのそぼろあんかけ
冷凍サトイモのそぼろあんかけ

冷凍サトイモは下処理いらずで皮むきも簡単、短時間でしっかり味がしみます。煮汁はそぼろあんにして、たっぷりかけて。

材料(4人分)

  • 冷凍サトイモ(小・5cm長さ程度のもの) 8個
  • 鶏ひき肉 100g
  • A[だし汁1と1/2カップ しょうゆ大さじ1 みりん大さじ1]
  • B[片栗粉小さじ1 水小さじ2]

【つくり方】

(1) 冷凍サトイモは水に1分ほど浸し、皮を手でむく。

(2) 鍋にAと(1)を入れ、フタをして中火にかける。煮立ったらフタを少しずらし、サトイモがやわらかくなるまで15分ほど煮る。

(3) (2)のサトイモを取り出して器に盛り、鍋に残った煮汁にひき肉を加え、中火でほぐしながら加熱する。肉に火がとおったら、Bを混ぜ合わせて加え、とろみをつけてサトイモにかける。

[1人分86kcal]

<POINT>

冷凍サトイモの皮むき

2日以上しっかり冷凍したものなら、水につけただけでツルッと皮がむけて気持ちいい! むきにくい場合は、タワシで軽くこすります。

 

●冷凍カブのまるごと煮

冷凍カブのまるごと煮

冷凍カブならまるごとでも火のとおりが早い! 解凍の途中で繊維にしっかり味がしみていきます。

材料(4人分)

  • 冷凍カブ(小) 4個
  • A[だし汁2カップ みりん大さじ2]
  • 塩 小さじ1/2

【つくり方】

(1) 冷凍カブは水に1分ほど浸し、手でむける皮はむく。茎の根元の部分をよく洗い、茎は切り落としてみじん切りにする。

(2) 鍋にAと(1)のカブを入れ、フタをして中火にかける。煮立ったらフタを少しずらし、カブがやわらかくなるまで15分ほど煮る。塩で味をととのえて器に盛り、(1)の茎のみじん切りを散らす。

[1人分34kcal]

 

<POINT>

冷凍カブの皮むき

冷凍カブは1分ほど水につけると表面の薄い皮がむけますが、皮つきのまま使ってもOK。表面や茎の根元の泥汚れはしっかり落として。

 

ESSE2月号「あたらしい食費の減らし方。」特集では、食品の値上がりにも負けず、食費をキープしている人の冷蔵庫使いを紹介!「まるごと冷凍」のほか、「冷凍貯金」や「100円グッズ収納」、人気料理家・りなてぃさんの「3日献立冷蔵庫」も大公開。マネするだけで食品ロスが減り、無理なく食費を減らせるワザが満載です。

50代からの毎日を応援する記事多数!「これからの暮らし by ESSEonline」はこちら