自分は大丈夫だと思っていても、年齢を重ねるとどこかしらに不調を感じることも。生活情報誌のライターとして活動するやまざきさちこさんも、「高め」の血圧ではあったものの、50代になっても健康な日々を過ごしていました。しかし、2022年脳出血を経験。今回は、その経験から学んだことをつづっていただきました。

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50代になったら放っておけない!「高め」の血圧

めまい
自分は健康だと思っていたが、じつは…(※画像はイメージです)
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40代で離婚をして、寂しくも自由なひとり暮らし。食べたいものを食べ、好きな仕事をして50代に突入し、コロナ禍が続く2022年のお正月休みに、まさかの事故は起こりました。

自宅で「あ、めまい…」と思いながら脳出血で意識を失い、連絡が取れないと仕事仲間に探され…。ありがたく一命は取り留めましたが、帰省も考えられた時期のため、救出されたのは倒れてから10日過ぎてのことでした 。

●「自分は元気」。その過信が招いた事故と反省

そもそも、家族が同居していれば起こり得ない事故かもしれませんが、倒れた原因はよく耳にする「高血圧」でした。確かに「高め」だった気はするけれど、正常範囲のときもあったはず…。自分の血圧にもあいまいな認識しかなく、40~50代の体の変化を軽く見ていたのです。

搬送された救命病院では、脳出血は止まっても、体そのものが壊れそうだったとのちに担当医から伺いました。懸命な治療のおかげで回復し「奇跡のような生命力の強さ」ともいわれ、自分の体の丈夫さに驚きました。

感心している場合ではありません。そうした「自分は元気」という過信が健康管理の甘さにつながり、人騒がせな事故を招いたのだと反省しきりです。

●40代・50代は血圧の変わり目でもある

血圧を測る女性
(※画像はイメージです)

女性の高血圧の割合を年代別に見ると、血圧を気にしたことがない40~50代の人も意識が変わるかもしれません。

高血圧の女性はその予備軍(正常高値血圧)も含めると、30代では全体の5%にすぎませんが、40代になると一気に19.5%まで上昇。50代では36.8%に増え、じつに約3人に1人が高血圧か、その予備軍ということになります! さらに60代からは、約2人に1人の割合に増えていきます(※)。

心身が不安定になりやすい更年期の40~50代は、それまで正常範囲だった人でも、高血圧になる危険性があるわけです。実際に私も予備軍にあたる「高め」でしたが、正常範囲のときもあって見過ごしていました。

そうした“隠れ”ともいえる高血圧は、気づかずに放置してしまいがちです。更年期は血圧の変わり目と心得て、「高め」のうちに気づくことが大切と身をもって痛感しました。