40代で考えるお金のQ&A

子ども関係での支出が増える時期だからこそ、悩みはつきないもの。ESSE読者の青葉一美さん(仮名)が、畠中さんにいろいろな疑問を聞いてみました。

青葉さんプロフィール
夫と長女13歳、二女11歳の4人家族。夫婦協力してやりくりし、住宅ローンの繰り上げ返済と貯蓄に励み中。2人の子どもの今後の教育費が心配。

●教育資金の貯蓄と並行して始められる老後資金の準備は?

→A:節税対策になる人はiDeCoがおすすめです

自分で年金を上乗せできる「iDeCo(イデコ)」を利用しましょう。かけ金が所得から控除されて所得税や住民税が安くなるため、働いて収入がある人はおトク。運用益にも課税されません。原則60歳まで引き出せませんが、年1回かけ金の変更が可能。教育費がかさむ時期は減額して対応しましょう。

●貯金があるなら医療保険はもったいない?

→A:保険料が戻ってくる医療保険を選ぶのも手

貯蓄が多いと医療保険は必ずしも必要ありませんが、老後に備えて支払った保険料がほぼ全額戻ってくる保険に入るのも手。入院日額1万円の場合、月の保険料は8214円で、70歳時に戻る額は291万6000円(※)。もらった給付金分は差し引かれますが、70歳時に戻るお金で以降の医療費に備えられるので安心です。

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●教育費がかかる前に住宅ローンは繰り上げ返済した方がいい?

→A:無理は禁物! 条件変更するだけでもOKです

今後教育費がかかるので、繰り上げ返済で貯蓄を減らすのは危険! 返済条件を変更して月々の返済額を増やせば、返済期間の短縮ができます。期間が長く、残債が多いほど数千円増やすだけでも効果は大。残債が少ない青葉家は、月3万3000円増やせば長女の大学入学時に完済に。

<青葉さんの場合>

・現在
ローン残高:450万円
返済額:4万3100円
返済期間:10年

・変更後
返済額:7万6053円
返済期間:5年

金利ミックス型(変動0.55パーセント、固定1.35パーセント)から変動金利0.5パーセントに変更したと仮定して試算。将来の金利を保証するものではありません