家族みんなが使うクローゼットとランドリールームを隣り同士にした間取りは、使いやすいうえに、家事がはかどります。この間取りを採用して、整理収納アドバイザーの蒲生なつきさんは、1年半前にハウスメーカーで注文住宅を建てました。クローゼットにポールハンガーを設置して、ハンガーでかけるだけの簡単収納ができる仕組みに。自宅の様子を詳しく解説します。

ランドリールームのすぐ近くにクローゼットがある間取り
ランドリールームのすぐ近くにクローゼットがある間取りは、家事がはかどる
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ランドリールームすぐ隣のクローゼットは便利

ランドリールームとクローゼットが隣同士

家族構成が夫と4歳の長女の3人である筆者。わが家のクローゼットは、1階の脱衣所兼ランドリールームの隣にあります。おかげで、しまうときの動線も短くて便利です。なにかと部屋干しが多いわが家。ランドリールームで乾かした服を、すぐ隣のクローゼットへ持って行けば、洗濯家事が完結するのは本当にありがたい!

クローゼットは約2畳の空間。ここに筆者夫婦の普段着全般と、長女の服を全部、そしてタオルのストックなどを収納しています(ちなみにわが家には、2階の寝室にもクローゼットが。そこには、シーズン外の服や冠婚葬祭の衣類、小物類を収納)。

 

クローゼットの内部

クローゼットには、壁に沿って枕棚をコの字型に設置してあり、その下にポールハンガーが取りつけています。床からポールハンガーの高さは、3面のうち1面が200cm、残り2面が180cm。家づくりの際、筆者の指定どおり、工務店が施工しています。

ポールハンガーを3面も用意したのは、できるだけ「かける収納」で洋服を管理し、家事の手間を減らしたかったから。たたんで引き出しにしまうより、ハンガーを使ってポールハンガーにかけるだけのほうが、圧倒的にラクができます。

それに、この方法だと、幼い長女も自分でできるというメリットが。

加えて、ざっくりと服をかけるだけで、どこになにがあるのかわかりやすいのもポイント。「たたんで、引き出しの中へ」では、どこになにがあるのかわかりにくくなります。

また、ポールにかけるハンガーの数を一定に決めておけば、服の数が増えにくくなることに。増やすなら、その分なにかを手放ししようという習慣ができます。

 

200cmの高さのポールハンガー下は、床を有効活用

クローゼットのポール

200cmの方は高さがある分、5段のチェスト(わが家のチェストは高さ約100cm)を下に床置きしても、干渉せずにポールハンガーに衣類をかけることができます。

ちなみにこの面は、服やバスタオルを一時置きするため使うことに(常時、なにかをかけているわけではない)。いわば、「余白」のようなスペース。将来のライフスタイルの変化で服が増えても対応できる、安心のために設けたスペースです。

 

ポールに手を伸ばした様子

筆者の身長は155cm。背はあまり高くありませんが、手を伸ばすと背伸びせずに十分届きます。

 

180cmの高さのポールハンガーは手が届きやすい

ポールの下

180cmのほうは、200cmよりずっと手に取りやすい高さ。こちらのポールの下(床の部分)には、背の低い娘の服や夫のパンツ類を収納しています。いずれも高さはせいぜい70cmほど。ポールに大人のトップスがかかっていても、上下のものは干渉しません。

 

枕棚

ポールハンガーの高さを180cmとしたため、そのぶん枕棚の上にも手が届きます。枕棚の上には取り出す頻度が低いタオルのストック類や、娘の季節外の服、クリーニングに出す夫のワイシャツなどを収納しています。

中になにが入っているかが見えないため、下から見てわかりやすい位置にラベリング。おかげで、家族のだれが見ても、すぐに入っているものがわかります。