クリスマスシーズンに食べたいお菓子といえば、ドイツの伝統菓子「シュトーレン」。
新刊『植物生まれの気楽なおやつ』で、卵、小麦粉、乳製品を使わないお菓子を紹介している料理研究家・白崎裕子さんに、植物性の材料でつくる「ボウルシュトーレン」を教わりました。作業時間はたった15分! ボウルひとつでつくれる新しいシュトーレンです。
計量から焼くまでボウルひとつで完結。植物性の材料でつくる体に優しいシュトーレン
すべての画像を見る(全8枚)ステンレスのボウルに材料をどんどん入れ、ぐるぐる混ぜるだけ。最後はボウルごとオーブンで焼き、アイシングをかけたら完成です。
「中に入れるドライフルーツやスパイスは、好みのものでOKです。オリジナルのシュトーレンをつくってみてくださいね」(白崎さん)
アイシングはなくてもいいですが、かけた方がおいしさが長もちします。
●ボウルシュートレン
材料(18~20cmのステンレスボウル 1個分)
- 豆腐(絹ごし) 100g
- A[てんさい糖40g 塩ひとつまみ]
- ココナツオイル(溶かしたもの) ※1 40g
- オレンジジャム(または好みのジャム) 20g
- B[米粉(製菓用)70g アーモンドプードル30g 好みのスパイス(パウダー)小さじ1強 ※2 ベーキングパウダー小さじ1強]
- C[好みのドライフルーツ50g(ラム酒小さじ2でふやかす)※3 好みのナッツ(ロースト)20g]
- アイシング(下記参照)全量
1 ココナツオイルは無香タイプがおすすめ
2 スパイスは、シナモン、ジンジャー、カルダモンなど、どれか1種類でも、2種類以上を組み合わせてもよい
3 ラム酒は、リキュールやブランデー、フルーツジュースでも代用できます
【つくり方】
(1) ボウルに豆腐を入れ、泡立て器でよく混ぜてなめらかにし、Aを加えて混ぜる。ココナツオイルを加えて乳化するまでよく混ぜ、ジャムも加えて混ぜる。
(2) (1)のボウルをスケールにのせ、Bを量りながら順に加える。泡立て器でツヤが出るまでよく混ぜ、Cも加えてさっと混ぜる。ベーキングパウダーを加えてからは、手早く作業しましょう。
(3) ヘラで表面をならして内側をきれいにし、ボウルごと台に数回打ちつけて空気を抜く。
(4) 170℃に予熱したオーブンで40 分ほど焼き、ボウルごと返して網の上に置き、自然とボウルから抜けるまで冷ます。竹串を刺し、生地がついてこなければ焼き上がり。
(5) (4)を網ごとバットなどにのせ、真上からアイシング(レシピは下に記載)をかけたら、表面が固まるまで冷蔵庫で冷やす。
<ポイント>
●混ぜるだけアイシング
材料
- ココナツオイル(溶かしたもの) 30g
- はちみつ ※ 20g
はちみつの代わりにメープルシロップでもOK
【つくり方】
ボウルに材料を入れ、ふわっとクリーム状になるまで泡立て器で混ぜる。
ココナツオイルの冷えると固まる性質を利用しています。なかなかクリーム状にならないときは、ボウルごと冷やしながら混ぜてください。完成したら、すぐにケーキにかけましょう
白崎裕子さんの最新刊『植物生まれの気楽なおやつ』(扶桑社刊)では、ドーナツやチュロス、ガレットブルトンヌ、オートミールのビスコッティなど、卵、小麦粉、乳製品を使わないおやつをたっぷり紹介! 今回のボウルシュトーレンを収録している『植物生まれのやさしいお菓子』(扶桑社刊)に続くシリーズ第2弾です。冬のお菓子づくりにお役立てください。
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