健康志向の高まりもあり、植物性の素材でつくるお菓子が人気を集めています。
オーガニック料理教室「白崎茶会」(神奈川県葉山町)を主宰する白崎裕子さんに、新刊『植物生まれの気楽なおやつ』(扶桑社刊)より、卵、小麦粉、乳製品を使わずにつくる「とろとろティラミス」のレシピを教わりました。
乳製品を使っていないのに、しっかり濃厚な「とろとろティラミス」レシピ
オートミールの土台に、豆乳ヨーグルトと豆腐のクリームを重ねたヘルシーなティラミスは、植物性とは思えない、まったりとしたコクを感じます。
●火を使わずに混ぜるだけの「とろとろティラミス」
すべての画像を見る(全5枚)材料のヨーグルトと豆腐は、それぞれ1パック分。たっぷりできるので、半量でつくるのもおすすめです。
ココナッツオイルを使うことで、マスカルポーネを使ったような濃厚さを出せますが、ほかの植物油でもつくれます。その場合は少しゆるく仕上がるので、しっかり乳化させると、口溶けがよくなりますよ。
材料(つくりやすい分量)
- A[インスタントコーヒー大さじ1(4~6g) てんさい糖大さじ2(20g) 熱湯 大さじ2]
- オートミール 75g
- 豆腐(絹ごし) 150g
- てんさい糖 50~60g
- 塩 ひとつまみ
- 豆乳ヨーグルト 400g
※冷蔵庫でひと晩水きりしておく(150gくらいにする) - ココナッツオイル(無香・溶かしたもの) 50g
※仕上がりがゆるくなるが、なたね油、太白ゴマ油など、香りやクセがない植物油でも代用可 - バナナ(輪切り) 1~2本
- ココアパウダー 適量
【つくり方】
(1) オートミールを敷く
ボウルにAを入れてよく混ぜ、コーヒーシロップをつくる。オートミールを加えてさっと混ぜ、バットや深めの器に平らに敷きつめる。
→この段階ではオートミールはパサパサで大丈夫。Aの熱湯を減らし、その分ラム酒を加えてもおいしいです。
(2) 混ぜる
ボウルに豆腐を入れ、泡立て器でなめらかになるまでよく混ぜる。てんさい糖、塩、水きりヨーグルトの順に加え、その都度よく混ぜる。
→なめらかになってツヤが出るまで混ぜましょう。
(3) オイルを加える
ココナッツオイルを加えながら手早くよく混ぜ、乳化させる。
→ ココナッツオイル以外の植物油を使う場合は、少しずつ加えながら混ぜた方が乳化しやすいです。
(4) 冷やす
(1)に(3)を1/3量ほど流し込み、バナナを並べる。残りを流して表面を平らにし、ココアパウダーをたっぷりふって冷蔵庫で2時間以上冷やす。
バナナの風味がよく合いますが、ドライフルーツやナッツなどを入れてもおいしいです。オートミールは、コーンフレークや玄米フレークでも。ラム酒を入れると、また違った大人っぽい味わいになります。
『植物生まれの気楽なおやつ』では、ドーナツやチュロス、ガレットブルトンヌ、オートミールのビスコッティなど、卵、小麦粉、乳製品を使わないおやつをたっぷり紹介しています。2年前に発売したシリーズ1作目『植物生まれのやさしいお菓子』(扶桑社刊)からさらに進化した白崎茶会のレシピをお楽しみください。
白崎茶会 植物生まれの気楽なおやつ~卵、小麦粉、乳製品を使わないやさしいレシピ
米粉のレシピをはじめ、オートミールやおからパウダーを使ったものも満載。卵、小麦粉、乳製品を使わないからこそ、おいしく簡単につくれます。植物生まれシリーズ最新刊。
白崎茶会 植物生まれのやさしいお菓子~卵、小麦粉、乳製品を使わないかろやかなおいしさ
卵やバターが入っていなくても、クッキーはサクサク、ケーキはふんわり。焼き菓子からひんやりデザートまで、植物性の材料でつくれます。植物生まれシリーズ第1弾。