デメリット:劣る遮音性、ゴミのたまりやすいレール
もちろん、引き戸にもデメリットが。設計段階で、メーカーの担当者からは「一般的に、開き戸に比べて、遮音性が劣ると言われている」と説明がありました。そのため、筆者宅ではとくに音に配慮が必要な、2階の子ども部屋や書斎などの居室には、引き戸ではなく開き戸を採用しました。
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また、実際に生活して感じるのは、引き戸のレール部分にゴミがたまりやすいこと。定期的に掃除をする必要があり、手間がかかります。
床にレールのない上つり式の引き戸なら、このようなことはありません。
ただし、通常の引き戸に比べると高額に。筆者宅では、場所を限定して採用しています。予算に余裕があれば、すべて上つり式にしたかった、というのが本音のところ。
共有スペースでの採用は満足度が高い
LDKや水回りなど、家族の共有スペースの多い1階部分ワンフロアをすべて引き戸にした間取り。2年暮らしてみて、満足度はとても高いです。
人の出入りが多い場所だからこそ、「扉がジャマにならない」「温度が快適」「いつも掃除が行き届いている」ことに、とても価値があると感じます。
家づくりで間取り図を見ながら「開き戸と引き戸、どっち?」と悩むこともあるかもしれません。その際には、わが家の例を思い出していただけたら幸いです。