スロップシンクとは、「汚れものにも対応する底の深い流し」のこと。洗濯流しと呼ばれることもあります。夫婦と4歳の長女という家族構成の日刊住まいライター。1年半前にハウスメーカーで注文住宅を建てた際に、家事のしやすさや成長する子どものことを考えて、スロップシンクを採用し、その結果にとても満足しています。設置の際に計画したこと、また使い勝手について紹介。

洗濯の左にあるスロップシンク
洗濯機の左に設置してあるのがスロップシンク
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スロップシンクは洗濯機のすぐとなりに設置

洗濯機隣のスロップシンク

筆者が採用したスロップシンクは、サイズが幅500×奥行き450×高さ405mm。動線を考えて、脱衣所の洗濯機横に設置することにしました。

ちなみにわが家の脱衣所は、部屋干しスペースとして使うために、広めの間取りにしています(筆者は雪が多い地域に在住)。そんなこともあって、スロップシンク設置のための面積は、ラクに確保できました。

スロップシンクの用途として考えていたのは、汚れ物が多い子どもの服の予洗いやつけおき。さらには、背の高い加湿器などの家電の水洗い。また、寒い冬の間は外で靴を洗うことができないため、靴を洗う場所としても想定していました。

 

「予洗い→洗濯機に放り込む」がとにかくラク

わが家の子どもの服は、とにかく汚れます。幼稚園に通う長女の服には、泥汚れや食べこぼし、絵の具などの汚れが毎日のようにあります。さらにトイレトレーニング中は、排泄物の汚れも多くなりがち。

このような汚れの予洗いに重宝するのが、スロップシンクなのです。

この予洗い、洗面台でやるとなると、どうしても汚れや水ハネが気になるもの。一方、底の深いスロップシンクなら、そもそもの使い道が汚れ物を扱うことなので、気兼ねなくガシガシと使えます。

 

予洗いの様子

予洗いした洗濯物は、軽く絞って隣の洗濯機にポイッと入れるだけ。

 

干す様子

手洗いのみの場合は、スロップシンクの上部の天井に取りつけたポールハンガーに、干すだけでOK。手洗いの際に脱水が不十分だったとしても、水滴はスロップシンクの中に。床が水びたしになる心配なし。

 

時間を気にせず、いつでもつけおき洗いができて助かる

スロップシンク

スロップシンクがある生活のメリットは、時間を気にせずつけおきができるという点。というのも、もしも洗面台でつけおきすると、その間は洗面台を使えなくなってしまいます。

以前の住まいの賃貸マンションでは、洗面台でつけおき洗いをしていました。となると、家族が洗面台を使わない夜間など、時間帯を選ばねばなりません。つけおき時間も十分とれなければ、汚れ落ちも悪くなりますし、なによりちょっとしたストレスに。

スロップシンクは、こうした問題をすべて解決。汚れを見つけた時点で、さっとつけおきができます。洗濯家事がストレスフリーになりました。

 

スロップシンクの設置場所は玄関からすぐ!が正解

玄関と洗面所の関係性

写真は、わが家の玄関から脱衣所を見た様子。帰宅後すぐに手洗いができるようにと、わが家は、玄関ホールのすぐ横に洗面所がある間取りにしています。

洗面所の横がスロップシンクのある脱衣所。長女が汚れた服で帰宅しても、玄関からリビングに入ることなく、お着替えと予洗いが可能な動線に。寒い時期の靴洗いや玄関回りの掃除にも、メリットのある動線です。「汚れたものを、家の中で持ち歩きたくない!」という気持ちが強い筆者には、とてもうれしい間取り。