寒い日が続くと肩こりや冷えがひどくなり、マスクを取ればたるんだ顔にげんなり…。そんなときは時間も場所も選ばないセルフマッサージをやってみるのはいかがですか? 冬のお悩みが一気に軽くなりますよ。そこで今回は、夜久ルミ子さんが提唱する「深部リンパ節ほぐし」のなかから、肩こりを解消する腕・肩の深部リンパ節ほぐしを紹介します。
深部リンパ節ほぐしとは?
すべての画像を見る(全10枚)一般的な「リンパを流す」とは皮膚のすぐ下の浅い部分へのアプローチですが、「深部リンパ節ほぐし」は、筋肉の中の深部リンパ節周辺に刺激を与えるメソッドのことをいいます。
老廃物(むくみの原因)や尿や汗として体から出す「排泄効果」は、通常のリンパマッサージの約10倍以上。
●深部リンパ節ほぐしを始める前に
いきなり深部リンパ節ほぐしを始める前に、事前準備を行うと効果アップ。まずはリンパ液の最終出口である鎖骨下静脈をほぐし前にあけておくと、流れがスムーズになります。
(1) 4本指でカギ形をつくり、鎖骨に入れる
鎖骨下静脈の通りをよくするために、親指以外の4本指でカギ形をつくり、指先を鎖骨の内側に押し込むように入れる。
(2) 鎖骨の内側を軽く3秒押す
鎖骨の内側に4本の指先を垂直に入れる。軽く3秒押し、力をゆるめる、この刺激を5回行う。少し上を見ながら行うと効果的。
肩こりに効く腕・肩の深部リンパ節ほぐし
準備が整ったら、腕・肩の深部リンパ節ほぐしをやってみましょう。肩こりがすぐラクになるのを実感できるはず!「毎日行うと老廃物が流れやすい体に。痛気持ちいいくらいの力加減で行って」(夜久さん)
●1:脇のリンパだまりを流す
【Step1:4本の指で脇をつかみひじで円を描く<前・後ろ5回ずつ×左右>】
左腕と肩を少し前に出し、右手で左脇の内側をしっかりつかむ。脇をつかんだ状態で、曲げた左ひじで大きく円を描くように前に5回、後ろに5回腕を回す。反対側も同様に。
〈つかむのはココ!〉
親指以外の4本指を脇に押し入れ、4本の指と親指で脇の内側をはさむようにつかむ。
【Step2:親指を脇に入れ、ひじで円を描く<前・後ろ5回ずつ×左右>】
左腕と肩を少し前に出し、右手の親指以外の4本指で左脇の背中側をしっかりつかむ。親指は脇に入れる。曲げた左ひじで大きく円を描くように前に5回、後ろに5回腕を回す。反対側も同様に。
〈つかむのはココ!〉
親指を脇に深く押し入れ、脇の背中側を4本の指と親指ではさむようにつかむ。
●2:肩の深いこりをほぐす
【肩をぎゅっとつかみ、ひじで円を描く<前・後ろ5回ずつ×左右>】
左腕を少し前に出し、右手で左肩をぎゅっとつかむ。肩をつかんだまま、曲げた左ひじで大きく円を描くように前に5回、後ろに5回腕を回す。反対側の腕も同様に行う。
〈つかむのはココ!〉
背中を少し丸めて腕を前に出したら、反対の手で肩の筋肉をつぶすようにぎゅっとつかむ。
●3:肩から鎖骨へさする
【肩から鎖骨へ、背中から脇の下へさする】
手のひらを肌に密着させて肩の後ろから鎖骨に向かって5回ずつさする。次に背中から脇の下へ、胸から脇の下に向かって5回ずつさすり、リンパ液を流す。反対側も同様に。
そのほか、ESSE1月号「「ひとりほぐし」で冬の2大悩みを解決」では、足の冷えや顔のたるみ、ほうれい線などが解消するセルフマッサージを紹介しています。ぜひご覧ください。
熱や炎症がある人、循環器系などの疾患がある人、妊娠中の人、生理中の人、そのほか具合が悪いときは控えましょう