学校や職場などデジタル化が進んではいるものの、ついつち溜めてしまいがちな「紙もの」。使うかもしれない…と、増え続ける書類に困っている方も多いのでは? 年末の大掃除の前に、早めに片づけておきましょう。今回は「紙ものの捨て方・しまい方」をメインテーマに、捨てどきやもち方、すっきり暮らすためのコツをご紹介します。
もう迷わない!書類を捨ててすっきり暮らすコツ
溜まりがちな紙類もコツさえつかめば問題なし。捨て方や減らし方を生活に取り入れて、すっきりした暮らしを手に入れましょう。
●書類の整理方法は1軍から3軍に仕分け
書類の整理法や減らし方、捨て方について、「ものが少ない暮らし」を提唱するミニマリストの本多めぐさんに伺いました。
すべての画像を見る(全13枚)書類や紙類はついたまってしまいますね。ペーパーレス化が進んでも、重要なお知らせは紙が使われることが多いです。とはいえ、本当に必要なものを見分ければ、保管しておく量をぐっと減らすことが可能。
私のおすすめは、重要度で3つに分けて管理すること。今日は書類整理のコツをご紹介します。まずは、書類を3つに分けます。
書類の重要度
- 1軍=絶対に保管が必要な書類
- 2軍=期間限定で取っておく書類
- 3軍=思い出のもの
どれにも当てはまらないチラシやお知らせなどの日常的な紙類は、重要なものはメモを残すなどして、即捨てます。
【1軍】絶対に必要な書類。じつは少ないと心得て。
1軍は契約書関連、保険証書、年金に関するもの、資格の証書など。契約書関連とは、家や駐車場、土地などの契約の証明に必要です。また生命保険や医療保険などの証書、重要事項説明書も含まれます。年金手帳やマイナンバー関連書類もありますね。
でも、じつは重要書類は多くはありません。引き出し1つあれば収まる量です。書類は多くて管理が大変と思うかもしれませんが、本当に必要なものは少ないとわかれば気楽になるでしょうか。
【2軍】期間限定で取っておくもの。定期的にチェック。
期間限定で取っておくものは、電化製品の保証書、子どもの幼稚園や学校等で使う書類、町内会や地域のお知らせの書類、趣味や習い事の書類など。結婚式や入学式など行事のお知らせもここに当てはまります。
そういったものは、必要な期間が過ぎれば捨てられます。電化製品の保証期間は1年間が多く、あっという間に1年は過ぎてしまいますので毎年チェックしましょう。
【3軍】思い出のものは上限を決めて。
お子さんが書いたくれた似顔絵、大事な人からもらった手紙、好きな映画のパンフレット、プリントした写真などが挙げられます。こういったものは、無理に捨てなくてもよいです。たまに見返して心が温まるなら、自分や家族にとって必要なものなのです。
とはいえ、だんだん増えていくものに関しては上限を決めましょう。お子さんの作品は、箱1つに納まるだけにする。手紙はファイルケース1つまでと決める。もつ量を決めることで管理しやすくなります。
【そのほかの紙類】
その他の紙類は、読んだらすぐ捨てる、またはほかの人に回すことを徹底しましょう。手放す前に、家族が見るかもしれないものは相手に確認するのも忘れずに。
じつは不要なものは、家電の取り扱い説明書です。今はネット上で探せば見つかります。
使用ずみの銀行通帳も不要です。私も以前は保管しておいたのですが、取り出して確認することはほぼないと気づきました。また、ネット銀行が増えてそもそも紙の通帳が減りましたね。
注意点は、個人情報が書いてあるものを捨てる際は、念のため細かく切って捨てると安心です。シュレッダーがあればよいですが、なければハサミなどで細かく裁断しましょう。
●定期的に必要な書類と、長期保存する書類に分けて保存!
「私も書類整理は好きではありません。なので書類整理に時間と手間をかけない工夫をしています」というのは、整理収納のプロである、ライフオーガナイザーの下村志保美さん。実際に下村さんが行っている「書類を増やさないコツ」をお伺いしました。
【すぐに開封することを習慣づける】
ポストに書類が届いたり、仕事先で受け取ったりしたら即開封し、封筒やその他不要なものを処分し、本当に必要なものだけ残します。封筒のまま置いておくと厚みがでるし、あとで中身を確認したいときに封筒から出すという手間がかかります。
封筒は家まで書類を届けることが役目です。保管には向いていません。
また個人情報保護スタンプをすぐ手に取れる場所に置いておくことで、個人情報の漏洩を気にせず処分できます。
【定量管理ができる超簡単な仕組み】
本来はすぐ開封して中身を確認していただきたいところですが、時間がないこともありますよね。以前、お客さまにオススメした方法は「引き出しに入る分だけ」という定量収納です。
保険会社、証券会社、銀行などから「お知らせ」が届いたら、会社などを分けることなくただただ手前に入れていき、引き出しがいっぱいになったら奥のものを処分する方法です。
1年分は余裕で入りますので「この会社の分だけない」ということもなく、なにか必要なときは手前から探せば最新のものが手に取れます。