朝、出かけるタイミングで、晩ご飯用に炊飯器のタイマーを利用する人、多いですよね。でも、暑いこの季節に、浸水させたままのお米を一日じゅう炊飯器の中に入れっぱなしにしておくことが気になったりしませんか?とくに真夏だと、締めきった室内の温度はどんどん上昇し、30℃を超えることも。そんな環境で長時間浸水させているお米…おいしく炊けるわけがないんです。

では、どうしたら上手に炊けるの…?

教えてくれるのは、冷蔵庫収納家の福田かずみさん。夏の炊飯器の上手な活用法のカギは、意外にも冷蔵庫にあったんです!

●炊飯器のタイマー予約はしない

「暑い時期のタイマー予約は、お米の炊き上がりをまずくしてしまいます。お米をといで水加減をすませたら、そのまま内釜だけ、冷蔵庫に入れておくのがオススメ」

冷蔵庫1
すべての画像を見る(全3枚)

「暑い環境下で長時間お米を浸水させると、必要以上にお米のでんぷんが溶け出てしまい、ふやけたような状態に。この状態だと炊き上がりがベチャッとなっておいしく炊けないんです。しかも、少しにおいが気になることも」

 冷蔵庫の中で冷やしながら長時間浸水させたお米は、ストレスに効くと言われるギャバや、おなかにいいと言われるオリゴ糖の一種、マルトオリゴ糖がアップするというメリットもあるとか。

●“早炊きモード”でツヤツヤのご飯に

”早炊きモード”でツヤツヤのご飯に

「帰宅したら内釜を炊飯器にセットして“早炊きモード”でスイッチオン。3合程度なら30分ほどで炊き上がるので、その間に簡単な汁物やおかずの用意も可能です。冷たい水でゆっくり浸水させ、早炊きで一気に炊き上げたご飯は、粘りもツヤもあって断然おいしいですよ。冷蔵庫を整えて炊飯器の内釜を入れるスペースを確保できれば、すっきり冷蔵庫でセラピー効果もあるうえ、おいしいお米も炊けて一石二鳥!」

炊き立てのツヤツヤご飯

 暑い時期の炊飯はタイマー予約でなく、冷蔵庫で浸水させたお米を早炊きモードで炊くのが、炊飯器と冷蔵庫の“おいしい利用法”というわけ。

 炊き立てのツヤツヤご飯はなによりのごちそう。ぜひ、試してみてくださいね!

【福田かずみさん】

冷蔵庫収納家。夫と高校生の長女、中学生の長男の4人家族。自宅で料理サロンをひらく傍ら、独自の冷蔵庫活用術を構築。コツを紹介したブログ「美人冷蔵庫LIFE」http://reizouko-club.com/が人気