●経済力に乏しい元カレ。子どもを育てていく覚悟も薄かった

しかし、修羅場と化した喫茶店では、旦那さんが冷静に元カレの経済力について話し始めたそう。

「あなたのお仕事についても聞いていますが、その経済力で妻や子どもを養えますか? 子どもはこれから多感な時期を迎えます。私立の学校へ行っているので学費もかかります。そもそも子どもにとって、妻の浮気相手と一緒に生活することが本当にいちばんいいことだと思っているんですか? 冷静に考えてください」と旦那につめ寄られた元カレは、黙り込んでしまったそうです。

三角関係
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恵理子と元カレは、その場では半ば強引に別れるという約束をさせられました。

「たしかにお金のこととか、子どもの生活のことを考えると、離婚は最善の選択とは言えないんだよね。かといって、私の人生をこのまま旦那に捧げるつもりもない」と肩を落としながらも、結局、元カレとの関係を精算しきれず。

「今もこっそり会っているんだ。お金のこととか考えると元カレはやっぱりセフレ止まりの人で、もう再婚とかはないかなって思ってはいるんだけど、今の状態が幸せ」という恵理子に、私はかける言葉が見つかりませんでした。

●レスのまま夫婦関係を継続させるという選択

恵理子はあくまでも離婚を望んでいましたが、これは旦那さん側が完全拒否。レスであっても、旦那さんはあくまでも家族としてうまくやれていると本気で思っているそうです。

しかし、恵理子は「旦那はただの同居人。触られるのも嫌だし、顔も見たくない」と完全に冷めきった様子。夏休みやお正月などの連休も、旦那なしで子どもだけを連れて二人で旅行に行っていて「私の家族はこの子だけ。これが私の家族旅行」とお子さんと2ショットの写真を見せられたときには、複雑な気分になりました。

仮面夫婦という言葉がありますが、もはや仮面すらも脱ぎ捨てて、旦那さんのことを全否定しながらコソコソ不倫を継続している恵理子は、自分でいうほど幸せそうではありません。元カレと再会した当初のキラキラした雰囲気とは違い、どこかやけになっているような様子で、痛々しさも感じます。

レスでも夫婦でいたいと望んでいる旦那さんは、子どもと二人で旅行へ出かける恵理子をどんな気持ちで送り出しているのか…。

私のために争わないで

これが身内だったら、もう少し初期の段階で必死に止めたとは思うのですが、私はただの同僚。レスを打ち明けられたとき、旦那さんへの愛が冷めたと言われたとき、不倫関係を告白されたとき、私にできることってなにかあったのかなとふと考えてしまいます。

利害関係のない間柄だったからこそ、いろいろ話してくれていたのかもしれませんが、レスのようなデリケートな問題ってどう関わるべきなのか難しいですね。

 

恵理子さんの場合はこれで完結です。次回は2023年1月、嫁姑問題とセックスレスに苦しむ千夏さんの場合をお送りします。お楽しみに!

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