日本では、パートナーがいてセックスレスに悩んでいる人はじつに6割以上と言われています。
周囲から「惚れた弱みにつけこまれている」と指摘されても、恋人や夫と関係がダラダラ続いてしまうケースは少なくありません。今回取材した主婦・沙穂さん(仮名・45歳)もその一人。待望の第一子誕生とともにレスに陥り、夫の浮気に悩まされながら、暴言やDVの末に離婚に至るまでの壮絶な15年を振り返っていただきました。

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私、二股ストーカー男と結婚しました!

夫との出会いは25歳のとき。当時、接客業をしていた私の職場の先輩でした。年齢は私の5つ上。明るくて社交的で、インテリで仕事もできて、些細なことにもよく気がついてくれる、とてもモテるタイプの人でした。出会った瞬間に「あぁ、いつかこの人と結婚するだろうな」と予感したのを覚えています。

当時、私にはつき合っている人がいたのですが、「彼氏と別れて!」と、かなりグイグイ迫られる形で交際に発展。しかし、その直後びっくりなことが起きました。

●私が浮気相手だった!?二股されたあげく別の人と結婚されて…

失恋
じつは私が「セカンド」扱いだった…!※写真はイメージです(以下同様)。
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なんと、職場で別の女性との結婚が発表されたのです。どうやら二股をかけられていたらしく、私のほうが浮気相手だったということが判明。つき合っていると思っていたのは私だけ!? とパニックになり、新卒で入社した会社もショックのあまり退職。

彼氏と別れてまで真剣交際に踏みきったのに。自分の見る目のなさに愕然。しばらくは眠れない日が続きました。

しかし、向こうは向こうで、奥さんの浮気が原因で、あっという間のスピード離婚に至ったのです。
すると「やっぱり沙穂と結婚すればよかった」「沙穂のことがいちばん大事だとやっとわかった」などと携帯に復縁を迫るメールが届きました。

●無視をしていたらストーカーになってしまった

ストーカー

あまりにも自分勝手な行動に愛想をつかし、彼からの連絡はすべて無視していたのですが、ある日、一人暮らしをしていたマンションの外に見慣れた車が。なんと、彼が待ち伏せしていたのです。どうしても直接話したいという彼を振り払いました。

警察に別れた経緯や顔も見たくないという事情を説明し、パトロールも強化してもらったのですが、その後も待ち伏せ行為は頻繁に続きました。

会話もレコーダーで記録を残し、被害届を提出。警察官が直接間に入って彼に話をしてくれたことがあったのですが、「どうしても直接話して謝りたい」「気持ちをわかってほしい」と必死の様子に、なんと警察官が「ちょっとかわいそうになってきました」などと言い出しました。このときは、被害を訴えているのは私なのに! と困惑しました。

●好きだった気持ちは完全には消えなかった

私としては、それでも彼と連絡を取り合う気にすらなれず。その後、叔母にも間に入ってもらい、彼の言い分を聞く日々が続きました。すると今までの不誠実な行動を必死に謝罪し、どうしてもやり直しをしたいと懇願する彼に、叔母が説き伏せられてしまったのです。

私としても、許せない気持ちは大きかったけれど、好きだった気持ちも完全に消しきることはできず。時間が過ぎていくにつれて、だんだんやり直してもいいかなと思い始めました。結局その後、3年の交際を経て、バツイチの彼と正式にゴールイン。

二股をかけられたりストーカーされたりと、ひどい思い出ばかりではありますが、家事も料理もなんでもそつなくこなしてくれる彼との新婚生活は、幸せいっぱいでした。しかし、穏やかな時間もつかの間…。私たちの関係性に微妙な変化が生じました。