気温も下がり、すっかり秋に。秋は抜け毛が増える時季だとご存知でしたか?「毛が抜けすぎて不安になるとい方に、よい抜け毛と悪い抜け毛の見分け方を教えます!」と話すのは、女性の髪問題に詳しいヘアライター・佐藤友美(さとゆみ)さんと、人気ヘアサロンMINXのディレクター・八木花子(八木ちゃん)さん。54歳の読者をモデルに、抜け毛についてと、ケア方法を教えてもらいました。

大人のヘア問題白黒つけます
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「抜け毛」と「切れ毛」の見極め方

さとゆみ:急に寒くなってきましたね。秋だ! 抜け毛の季節だ!

八木ちゃん:(笑)。たしかに、秋って1年でいちばん髪が抜ける季節ですよね。夏の間に浴びた紫外線や乾燥の影響が、今ごろになって出てくるんです。

さとゆみ:なので、この時季の抜け毛はあまり神経質にならなくていいんですが、同じ抜け毛でも、タイプがあるんですよね。

八木ちゃん:はい。正確に言うと、抜け毛と切れ毛の2タイプがありますね。抜け毛というのは、髪が根元から抜けること。抜けた髪を観察すると、毛根がついていることがあると思います。これが、抜け毛です。

さとゆみ:とくにトラブルがなくても、髪は毎日100本程度は抜けると言われています。肌のターンオーバーのようなものですね。ですから、髪が抜けること自体は心配しなくていいのですが、毛根がついている毛が多いということは、それだけ、頭皮から抜けている毛が多いということになります。

八木ちゃん:一方で、毛根がついていない毛は切れ毛で、毛の途中で髪が切れてしまっている状態です。これは、髪が傷んでいるときに起こる現象です。髪が弱っていると、ほんの少しの摩擦でも切れやすくなります。

さとゆみ:切れ毛であれば、ふだんのトリートメントに加えて、洗い流さないトリートメントなどを使うといいですよ。

●頭皮マッサージは下から上に行う

さとゆみ:これから生えてくる髪のためには、頭皮マッサージもいいですよね。最近、いろんなタイプの頭皮用ブラシが出ていますが、意外と正しい使い方がわからないかも。

八木ちゃん:では、今日は頭皮ブラシについても解説しましょう。

さとゆみ:お願いします。

八木ちゃん:まず、大前提ですが、頭皮用のマッサージではないもので頭皮をゴシゴシやってしまうと、頭皮を傷める原因になってしまいます。マッサージをするときは、必ず頭皮用のブラシを使いましょう

ブラシ
さとゆみおすすめ。左から、お風呂の中では使えないタイプ。ヴィーガンスパブラシ ¥6600(オーセンティック ビューティ コンセプト)、シャンプー中も使える水濡れタイプ。シャンプーソムリエ スカルプブラシ ¥7480(シャンプーソムリエ)

さとゆみ:頭皮ブラシはいろんなタイプがありますよね。クッション性が高いものは、ピンの部分に空気穴があいているのが特徴です。素材によっては、お風呂の中で使えるものもあるので、シャンプーのときにマッサージしたい人は、水濡れOKのものを選ぶといいですね。

八木ちゃん:まず、頭皮をマッサージする前に、毛先のからまりをとっておくといいですよ。毛先部分だけ、あまりテンションをかけすぎないように注意しながらブラシを通します。

ブラッシングをする女性
からまりやすい毛先は、毛先部分だけにブラシを通しておく

八木ちゃん:頭皮をマッサージするときは、下から上に向かって髪をかきあげるようにブラシを通しましょう

さとゆみ:オールバックにするようなイメージですね。

ブラッシングをする女性
頭皮を引き上げるようなイメージでブラシを通す

八木ちゃん:シャンプーをする前に、このマッサージをすると、血行が促進されていいですね。毛先までブラシを通す必要はないので、頭皮の部分だけマッサージする感覚でブラシを通してください。

さとゆみ:シャンプー中もマッサージしてよいものですか?

八木ちゃん:水に濡れてもいいタイプの頭皮用ブラシは、シャンプーやトリートメントをつけた状態で、頭皮にブラシを密着させてゆするようにマッサージしましょう。ブラシを「通す」というよりは、ブラシで頭皮を「こする」ようなイメージです。

ブラッシングをする女性
乾いた髪でも、濡れた髪でも、こするようなマッサージが有効

八木ちゃん:このとき、髪を摩擦しすぎないように気をつけてください。やさしくゆするような感じです。

さとゆみ:頭皮をマッサージすると、これから生えてくる髪の健康のためによいだけではなく、肌も引き上がる感じがしますよね。