●うまくいかないこともあるからこそ大事にしたい「暮らしの基本」
私の場合、まさしく50歳を境に、人生は大きく変わったようです。
小さいながらも、店を構えたことで、たくさんの事柄、たくさんの方たちとつながり、そして保護猫の活動をとおして、猫ともつながりました。
店を構えたこと、猫とつながったことで、さらにたくさんの方々との新しい出会いがあり、自分の役割を考える50代です。
孔子が生きていた時代と今とでは、人間の寿命もかなり伸びたかとは思いますが、脳みそで考えれば、彼らの時代の方がはるかに早い段階で成熟していたのではとも思います。
「六十才で人のことばに素直に耳を傾けることができるようになり、七十才で思うままに生きても人の道から外れるようなことはなくなった」
さぁ。ここからが勝負だ! と孔子の言葉に奮起します。穏やかな顔をした70代になりたい。日々生きている奇跡に、感謝したい。これがどれだけ難しいかも知っている50代。結局今思っていることは、基本に返ること。
「おはよう」「ありがとう」「ごめんなさい」「おやすみなさい」
この何気ない言葉を、さりげなく、押しつけがましくなく、優しく穏やかに日々言えるのだろうか…。その先に孔子の言う晩年の豊かさがある気がします。