子ども部屋は、間取りを考えるときに必ず悩む問題です。2人の幼い息子と暮らす日刊住まいライターは、2年前に地元工務店で家を建てたときに、5.2畳の独立した2つの子ども部屋をつくりました。しかし、その決断に今は後悔。その理由と、どうすればよかったと感じているかをレポート。

筆者の家の2階平面図
筆者の家の2階平面図。フリースペースをつくったので子ども部屋はそれぞれ5.2畳に
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6畳欲しかった子ども部屋、間取りの関係で5.2畳に

筆者は妻と息子2人の4人家族です。実家の自分の部屋が6畳だったこともあり、子ども部屋は6畳というイメージを持っていた筆者。担当してくれた設計士に、息子2人の子ども部屋は、それぞれ6畳とりたいと要望していました。

しかし子ども部屋をつくる予定の2階には、妻の要望でフリースペースをつくることに(図面のホール部分)。フリースベースをつくって、残りの部分を主寝室プラス子ども部屋2つとるとなると、それぞれ5.2畳しかとれないことになってしまいました。

妻のフリースペースは譲れない要望であり、その当時に間取りを考え直す気力も時間もありませんでした。また設計士から聞いた話では、最近は子ども部屋をあまり広くしないのがトレンドだとのこと。不安を感じながらも、この間取りで建築することにしました。

 

5.2畳の子ども部屋は狭くない!むしろ広いくらい

5.2畳の子ども部屋

ベッドと勉強机を置くと窮屈と感じる程度のスペースしか残らないかと思っていました。しかし、実際に設置してみるととくに狭いとは感じません。

子ども部屋の用途は勉強することと寝ること。あとは、大きくなってマンガを読んだりしてくつろぐ程度。そういったことをするには十分なスペースが残っています。むしろもう少し小さくても問題なかったかなと感じています。

 

デッドスペースを利用してつくった棚

クローゼットを少し削って入口の開き戸の裏のデッドスペースを利用。棚を造作してもらったので、新たに本棚は置く必要はないようになっています。

もし、この棚をつくらずに本棚を置いていたら、その分、生活スペースは減ってしまっていたでしょう。

 

実際には2年たっても使われない子ども部屋。仕切って後悔

仕切った子ども部屋

2つの子ども部屋は必要だと思っていましたが、仕切るかはプランづくりの最後まで悩みました。実際、当初の希望は仕切らず大きな1つの部屋にする間取りでした。子どもが大きくなって個室が必要になるまではその方がいいと思ったからです。

ですから、その際に2つに分ける工事がしやすいように、しておいてもらうことも要望に入れていました。

しかし、当時小学2年生だった上の息子が、「自分の部屋が欲しい」と言ったことから、部屋を2つに仕切って建てることになりました。それなのに…。4年生になった今でも、自分の部屋で寝ません。勉強もリビングでしています。

だったら当初の要望通り、大きな部屋で1部屋にしておけばよかったと、少し後悔しています。ちなみに、現在5歳の下の子は、ほとんど自分の部屋を使っていません。