家づくりでは、間取りをどうするかで、住み始めてからの暮らし方が大きく変わります。とくにLDKや水回りを、どのフロアにするかは大きな問題です。2年前にハウスメーカーで家を建てた日刊住まいライターは、1階に配置されることが多い、浴室や洗面所などの水回りを、あえて2階に配置。生活感のあるものを2階に集約して、LDKを広く取りました。おかげで、家事がスムーズに。それ以外にも、うれしいメリットが!

2階水回り
浴室や洗面所などを2階に配置することのメリットは意外と多い
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1.水回りを2階に集中することで、1階に広いLDKを実現!

LDK

筆者は、2年前に大手ハウスメーカーで家を建てました。建てるうえでもっとも重視したのが、家族のいこいの場となるリビングを、できる限り広く取ること。

しかし、建築コストをカットするために1階と2階の建築面積を等しくする「総2階建て」の構造にしたこともあり、限られた1階のスペースをLDKと水回りが奪い合う形に。

そこで、思いきって水回りを2階に配置することを決断。これにより、お風呂場や脱衣所、洗面所、洗濯機置き場などに取られていた約5畳のスペースの分、LDKをさらに広く取ることができました。

実際に暮らしてみると、リビングで過ごす時間がいちばん長いことを改めて実感。満足する広さを確保できてよかったと思っています。

 

2.生活感のあるものを2階に集約でき、急な来客でも安心!

家族以外にはあまり見られたくない歯ブラシ

家の中でも、水回りはとくに生活感が出やすいスペースです。洗濯物や、歯ブラシなど生活必需品が集まる場所であり、できれば家族以外には見られたくないもの。

筆者は、2階に水回りを配置。おかげで、1階はLDKを中心としてスッキリしたおしゃれ空間に、2階は寝室や子ども部屋、ファミリークローゼットなども含めてプライベート空間に、とメリハリをつけることができました。

これにより、たとえ急な来客があっても生活感のあるものを、ふいに見られてしまう心配がなくなりました。

夫婦ともに仕事などで忙しいときに限って来客はあるもの。バタバタと掃除したり、洗濯物を急いで片づけたりする必要性がないことが、ストレスのない生活につながっています。

 

3.「洗濯する→干す→片づける」の家事導線がラク!

洗濯を干す

日々の家事のなかでも、大きなウエイトを占める洗濯。とくに「干す」作業については、日当たりのよさや通行人からの視線などを考え、2階のベランダで行っているご家庭が多いのではないでしょうか。

筆者のように2階に洗濯機を設置しておけば、湿って重くなった洗濯物を持って階段を登る必要はなし。「洗濯する→干す」の導線がとてもスムーズ。

また、お風呂場や脱衣所も2階にまとまっていることから、乾いたタオルや衣類などの収納も近く、「干す→片づける」の作業もより効率的にできています。

このように、洗濯にかかる一連の流れが2階で完結することから、家事負担の軽減につながっています。