明るい笑い声、表情。その様子を見ているだけで、つられて笑顔になってしまいそうですが、森崎さんは自身のことを「結構、根がマイナス思考なんです」と言います。では、日々を楽しく過ごす秘訣とはなんでしょうか?
「『俺なんて』みたいなところがあるから、それをまずやめることかな。たとえば昨日もひとつ本読みをやってきたんですけど、本読みが一番緊張するんですよね。怖さもあるし、監督も初めてお会いするし。でも、台本を確認して、ここのシーンはこうなって、次はこうなって…絶対楽しくなるよね、『この作品おもしろいから!』って、プラスに考えて自分を鼓舞しています。
現場に行くことがイヤなのではなくて、見えないことに対して緊張や不安があるんですよね。見えれば、対処方法もわかるからいいんですけど、そこにたどり着くまでが怖い。期待してます』って言われると、その期待に応えなきゃ、と思いがちなんですけど。でも『僕はこれしかできないので』ということも大事にしたいですね。あとは自分にあんまり期待しない。プラスに考えるように心がける。それが楽しく過ごす秘訣です」
そして、30代になった「今が楽しい」というウィンさん。「思い立ったらすぐに行動して、いろんな人に会って、ということを、どんどん、どんどんやっていきたいなと思ってます」とステキな笑顔で答えてくれました。
●自由に生きる家族があってもいい
すべての画像を見る(全6枚)最後に子育てをしている世代に向けて、『ピピン』の見どころについてお聞きしました。
「家族をテーマにした作品でもないんですけど、こういう形の家族もあるんだなっていうことをわかって伝わったらいいですね。時代は変わってきているから、なんでもありと言えばありなんですよね。だから『こうでなきゃいけない』ということがどんどんなくなってる気がするんです。
いろんな意味でみんなが縛られてきたなかで、きっと子どもがいるってなると無意識に我慢することも多いと思うんですが、こうでなきゃいけないということが少なくなってきてるからこそ、なんかもうちょっと自由に生きる家族があっていいんじゃないかなと思います」