最愛の母の死がきっかけで始めたボランティア

戸田恵子さん、アンパンマン
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そんな戸田さんの元気の素のひとつといえるのが、50代から続けている子どものための映画祭“キネコ国際映画祭”のディレクターとしての活動と、ダウン症の子どもたちのエンターテインメントスクールの支援。始めたきっかけは最愛の母の死だったそう。

「50歳を前に母を亡くしたとき、自分のなかで大きな変化がありました。それは、母子家庭の2人暮らしで昨日まで同じ部屋にいた人がいなくなる喪失感と、間違いなく命には限りがあるという実感。50歳でそう思うのは少し早かったのかもしれないですけど、これからあと何本の舞台に立てるだろう、何冊の本が読めるだろう、どんな仕事ができるだろうってことを考えたら、もう大してできないなと。そう思ったときに、今まで生きてきたなかで得たいろんな知恵を持って、なるべく素敵なことをやっていきたいと思ったんですよね。それで、今までできなかったボランティアを始めました」

●仕事以外にも糧になるものがあれば、生きるよろこびを感じられる

ソロカット

仕事以外の時間を費やしているため、大変なことも多いそうですがそれは戸田さんの生きるよろこびにもなっています。

「15年続けている映画祭もやるたびに“大変だ~”と思うのですが(笑)、終わると“やっぱりやってよかったな”と感じるんです。ダウン症の子どもたちとも、ドラマで出会って18年くらいになりますが、かわいくてしょうがないんですよね。継続するのはなかなか難しいことなので、自分でもよくここまでやってこれたなと思うこともあります。私自身もそうなのですが、常に仕事以外になにか糧になるものがあると、生きることのよろこびみたいなものを感じられるんじゃないかなと思います」

34年間アンパンマンとして「愛と勇気」を届けてきた戸田恵子さん。これからも公私ともに子どもたちを元気にする活動を続けていきます。

「アンパンマンじゃないけど、よろこんでもらえることがあれば、できる限り力を出していきたいです」

●最新作で大好きなシーンは「アンパンマンがドロリンに寄り添う」場面

場面写真

そんな戸田さんが声優を務める映画『それいけ! アンパンマン ドロリンとバケ~るカーニバル』が6月24日に公開。今回の舞台はバケールカーニバル! どんなものにも変身できる、かわいくて愉快なオバケたちの街で開催される最高に楽しいお祭りです。子どもたちは遊園地のようでワクワクするバケールカーニバルを心から楽しみます。

ところが、変身が苦手なオバケの男の子・ドロリン(声:北川景子)だけは楽しむことができず、ひとりぼっちに…。そんなドロリンはクリームパンダと出会い、ときにはぶつかり合いながらも絆を深めていきます。彼らは世界一の変身パワーを秘めたまっくろマントを探しに“おぞましの森”へと向かいますが、そこにばいきんまんが現れてマントの力でバケールカーニバルをめちゃくちゃにしようと大暴れ! アンパンマンたちはばいきんまんから、楽しいカーニバルを守ることができるのでしょうか? みんなが笑顔になる大冒険がはじまります。

「ドロリンがうまく変身できないことに落ち込んで、そこから這い上がっていく姿がとても感動的。アンパンマンがドロリンの隣に寄り添ってお話するところは、とても大好きなシーンです」と戸田さん。

 

【作品情報】

映画『それいけ! アンパンマン ドロリンとバケ~るカーニバル』6月24日(金)全国ロードショー

監督:矢野博之 脚本:葛原秀治 原作:やなせたかし(フレーベル館刊)
声の出演:アンパンマン/戸田恵子 ばいきんまん/中尾隆聖 ほか
声のゲスト出演:ドロリン/北川景子 町長と側近Aと側近B/ジャングルポケット

公式HP:https://anpan-movie.com/2022/
公式Twitter:@anpanman_movie

 

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