築40年のヴィンテージマンションをリノベーションして暮らしているmiiさんご家族。日々の暮らしの様子を綴ったInstagramは、ナチュラルな雰囲気が素敵で、9600人超えのフォロワーをもつ人気アカウントです。当初から新築物件の購入は一切考えておらず、選択肢は中古リノベ一択だったというmiiさんですが、ヴィンテージマンションにそれほど大きな魅力を感じた理由とは何だったのでしょうか? 実際に暮らしてみて気づいたメリットやデメリットなどについても伺ってみました。
すべての画像を見る(全4枚)中古マンションをリノベーション。叶えたかった暮らし
miiさんのご自宅は約84平米。以前は4LDKの間取りだったところを、2LDKへと変更しました。マンション購入にあたり、「窓から木や緑などの自然が見えること」と「いろいろな世代が入り混じって暮らす大きなコミュニティがある」ことが外せない条件でした。
●新築は価格が高い…アレンジできる中古+リノベを選択
新築の注文住宅は価格の高さが、建売にすると自分の好きな間取りの家にできないことがネックだったそう。新築物件よりも価格が安く、自分たちが住みやすい間取りにアレンジできるのも中古マンションを選んだ理由です。
「実際、子育てしやすそうなエリアを探しても、新築物件となると私たちが手を出せないくらい価格が高いところもありました。でも中古物件ならもう少し視野を広げることができます。また、新築マンションだと1棟だけが売りに出されていることが多く、同じような年代の方が多く集まる傾向があると思います。
自分たちの望む子育てがしやすい環境を考慮したとき、ヴィンテージマンションのほうが合っていると思い、ここに決めました」(miiさん・以下同)
今のご自宅は、内見2件目で出会ったそうです。あらかじめイメージを固めていたからこそ、スピーディに好みの物件に巡り合うことができたのでしょう。
●廊下は要らない。動線を意識した間取りに変更
「リビングと寝室を繋ぐように洗面所を設置しました。リビング側と寝室側それぞれの壁に扉をつけています」
リビングと寝室の間に洗面所があるので身支度の段階が踏みやすく、身体のリズムが整いやすいそう。動線に回遊性を持たせているところがポイントです。購入費用を抑えつつ、自分たちらしく暮らせる家を手に入れられることが中古リノベの大きなメリットなのですね。
●家族の絆を強める、ゆるやかに繋がれる空間づくりに
「リビングを広めに確保したかったので、思い切って部屋数を減らしました。キッチンはリビングに向くように設置し、アトリエと呼んでいるワークスペース兼子どもたちの遊び場もリビングの中に埋め込む形になっています」
「何かをするときに各自がそれぞれの部屋にこもるのではなく、家族の気配を感じられる間取りにできたら良いよねと夫と話し合って、このような間取りに落ち着きました」
生活のしやすさ、暮らしやすさが家づくりの基本。おしゃれなインテリアへの憧れはあるものの、そこに囚われすぎて生活のしやすさや暮らしやすさを無視するのはmiiさんのスタンスには“やや合わない”そう。家族を大切に思う気持ちがリノベーションに感じられますね。