いつかは来る親の片づけ。もののもち方の価値観が違っていたりと、なかなか難しくなるパターンもあるそう。そこで、実際に母親の残したものを片づけたという50代ブロガーの中道あんさんに、すっきり片づけるコツを教えてもらいました。

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中道あんさん
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母が亡くなって半年が過ぎました。父が亡くなったのが2012年。四十九日の法要を待っていたかのように、翌日からわが家で一緒に暮らすようになりました。いずれそうなるであろうと予測していたので、父が亡くなる前に2度ほど実家の片づけをしたことがあります。

●母に片づけのやる気を出してもらおうと思ったけど…

プチリフォームを兼ねて、家から出る廃材と一緒に、不用品を2トントラックに投げ込みました。いつかは天に召されるとはわかっていても、これまでの人生で手に入れた持ち物をすっきりと整理して、いわゆる終活をする人は少ないんじゃないでしょうか。父も母も、自分からそういったことを一切しませんでした。

母を引き取り2、3年はそのままにしてあった実家を片づけることにしました。まず始めに和ダンスの小引き出しの中のものを処分しようとしました。大きなところから手をつけるよりも小さな収納を空にすることで、母のやる気スイッチが入らないかと期待したのですが…。戦前のものがない時代に生まれた人は「捨てない」のです。壊れたアクセサリーでも「もったいない」やら「思い出がある」といって取っておこうとします。

 

●進まない片づけをリサイクル業者にお願い

それでこの方法では、処分が進まないと思い、今いるものだけを持ち帰り、残りをリサイクル業者に丸投げしました。これは大正解でした。なんと冷蔵庫の中身まで処分してくれ、掃除をして再利用してもらえるのです。

トラック2台でゴミとリサイクルに手際よく分別します。私はというと、終わるまでカフェでお茶を飲んで待っていました。このように大がかりな片づけは専門家に頼ることがいちばんだと思っています。