家好き芸人・アンガールズ田中さんが、個性豊かな建築家の自邸を取材。今回は訪れたのは、吹き抜けのリビングダイニングの上の鮮やかな黄色い壁の手前に、ヴァーナー・パントンの名作「リビングタワー」が置かれた、近未来感と懐かしさが交じり合う家です。ここは、建築家でデザイナーであり、家具の輸入商社の社長も務める寺田尚樹さん一家の住まい。田中さんは、家の中の斜めの壁にビックリ。「2階の洗面所の壁は寄りかかって歯磨きができるし、3階の寝室は宇宙船みたい」と感動することしきりでした。
すべての画像を見る(全22枚)2階LDKでは、家具もキッチンも存在感を発揮!
リビングの大きな吹き抜けを見上げると、鮮やかな黄色い壁の手前にヴァーナー・パントンの名作「リビングタワー」が。「最初からこの場所に絶対に置こうと決めていたんだろうな。すごくカッコいい」と、その存在感に圧倒される田中さん。
建築家でデザイナーであり、家具の輸入商社の社長も務める寺田尚樹さんは、いつもどの家具をどこに置くかを考えながら設計するそう。2階LDKには、ほかにも1950 ~ 60年代の名作家具が随所に配されています。
「人類がアポロで月に行ったのが1969年。その少し前の宇宙や『明るい未来』にあこがれていた時代の楽観的なデザインが好きで、当時の近未来感のあるプロダクトを今風に楽しんでいます」と寺田さん。どこか懐かしく、楽しい雰囲気に満ちた空間になっています。
LDの東側壁面に配されたオールステンレスのキッチンにも、こだわりが満載。料理好きにはたまらない全面五徳の迫力あるコンロの脇には、吐水口が引き出せるシャワー水栓を備えています。
コンロの横にシャワー水栓が!「ビックリ水にも便利じゃん」(田中さん)。
「シンク横の作業スペースに傾斜をつけて、築地の魚屋さんみたいに、魚をさばいたら水でザーッと流せるようにしました」と、ちょっと自慢げに話す寺田さん。「アイデアがすごい。すっきり掃除できて気持ちよさそう」(田中さん)。
キッチン脇のショーケースには長女が集めているチンアナゴグッズのコレクションが。家族で海に行ったときに拾った貝やサンゴとともに飾られています。
リビング壁面には模型を展示する棚を設置。模型ショップを開くほど模型好きの寺田さんならでは。「眺めやすいように目線の高さに棚を設けたんですね」(田中さん)。
「体になじむ~」(田中さん)という袋状のイスは1968年に発表された「SACCO」。
「高さ2mの立体的ソファ「リビングタワー」に集う寺田家の3人と田中さん。対面の壁にプロジェクターで映画を映して、ここから鑑賞することも。
【この住まいのデータ】
▼家族構成
- 夫50代 妻50代 長女10代
▼住宅の面積
- 敷地面積/128.46㎡(38.93坪)
- 延床面積/177.16㎡(53.68坪)
1階/ 84.67㎡(25.66坪) 2階/63.23㎡(19.16 坪) 3階/ 29.26㎡(8.87坪)