テレワークなど自宅で仕事をすることが当たり前になった昨今。自宅でワークスペースをねん出する人も多いです。でもなかなか広さを確保できないことも…。整理収納アドバイザー2級の資格を持つライターの小林ユリさんは、2畳のスペースをワークスペースにしました。そんなこだわりを今回紹介してもらいました。

関連記事

平屋で実現したすっきり暮らし。こだわってよかった収納と北欧式収納術
ワークスペース
こだわったワークスペース。2畳でも過ごしやすい空間です
すべての画像を見る(全11枚)

たった2畳でも満足!心地よいワークスペース

昨今のワークライフスタイルにおいて“あると便利”なのが、気軽にオンオフを切り替えられる空間です。家での過ごし方に変化が起こっている今、たとえ小さくても作業に集中できる空間があるといいですよね。私も2年前に自宅のリノベーションを行ったのですが、その際新たに仕事部屋をつくりました。

間取りや収納方法を工夫すれば小さな部屋でもじゅうぶん満足できる部屋にすることができます。私のワークスペースはたった2畳程度しかありませんが、使い勝手にこだわり、とても満足できる内装になっています。この部屋をつくるにあたり、小さな部屋の使い勝手を上げるために、自分が仕事のときにどのような動きをするかを考えることから始めました。

 

●仕事部屋の使い方について具体的にイメージすることが肝心

たった2畳程度のワークスペース。当初は4~6畳程度の部屋がほしかったのですが、家全体の大きさを考えると仕事部屋として確保できるのは2畳程度が精一杯でした。以前住んでいたアパートでは6畳の部屋を仕事部屋にしていたのですが、今回の家の大きさではそこまでの空間を設けることはできませんでした。

ただ、それでも自宅を仕事場にしている私にとって仕事に集中できる部屋はなくてはならないものだったので、家の設計図を見ながらどのように工夫すれば狭い空間を活用しきることができるかを考えてみることにしました。

 

●「広い=快適」という考えは間違い

仕事部屋での過ごし方を振り返ってみると、じつはそんなに大きなスペースは必要ないことがわかりました。6畳の部屋を仕事部屋にしていたとき、始めの頃はデスクと本棚と小物を置くスペースを分けて空間づくりをしていました。しかし、いつの間にかデスクまわりにものが集中していることに気づきました。

作業用BGMをかけるためだけにイスから立ち上がるのは嫌だからと、手元に置ける小さなスピーカーを購入してデスク付近に置きました。時計やプリンタも同様です。資料を探すためにいちいちデスクを離れるのが億劫だからと資料を床に出しっぱなしにしたりもしていました…。

つまり私の場合、デスクまわりが充実していなければ、たとえ20畳のスペースを使っても満足度が低い部屋になってしまいます。改めて考えてみたら、デスクのまわりを充実させることこそが私にとっての使いやすいワークスペースだということに気づいたのです。

 

●ワークスペースの場所は働き方やライフスタイルを考慮

間取り図

仕事に集中できるようにリビングの中や、すぐ隣の部屋ではなく、家族の生活動線や家事動線から離れた寝室の横にワークスペースを設けることにしました。

部屋

ただ、完璧に隔離されているわけではなく、曇りガラスの窓つきのドアを採用し、家族の気配を感じることができるようにしました。そのおかげで、夜になって夫が帰ってきたら部屋の電気がつくためすぐにわかりますし、母が訪ねてきても影で気づくことができます。逆に外からも中の様子がなんとなくわかるため、仕事に集中していそうな場合には「声をかけない」というように気をつかってもらうこともできます。

私の場合、夜中まで仕事をすることもあるので生活音を気にせずに過ごせる位置にワークスペースを構えましたが、家族の様子を見ながら仕事を行いたい場合はリビングから続きの空間を利用するといいと思います。自身のライフスタイルや仕事の仕方を考えることが大切です。