花粉症シーズン真っただ中の今、つらいと感じている人も多いのではないでしょうか。花粉症の原因はさまざまですが、じつはコロナ禍の生活習慣が影響しているかもしれません。そこで、今回は赤坂ファミリークリニック院長、伊藤明子先生に「すぐに実践できる花粉症対策」について聞いてみました。

花粉症の女性
くしゃみ、鼻水、目のかゆみ…花粉症がひどくなるとつらいですよね(※写真はイメージです)
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コロナ禍の生活習慣で「花粉症」がひどくなる!?その理由

コロナパンデミックから約3年。赤坂ファミリークリニック院長、伊藤明子先生はコロナ禍の生活習慣によって、花粉症をはじめとするアレルギーリスクが今後高まると予想しています。

今では当たり前となった手指の消毒やソーシャルディスタンスですが、菌やウイルスをできるだけ排除しようとした生活が続くと、免疫への影響によりアレルギーリスクが上がる可能性があるのだそう。菌やウイルスとの接触を避ける生活には、意外なデメリットがあったのです。

 

●アレルギー対策のカギは、腸内環境を整えること

では、アレルギー症状を緩和するためにはどうすればいいのでしょうか。

「免疫バランスを整え、アレルギー症状を緩和するカギとなるのが『腸内細菌』です。腸内には100兆を超える微生物が存在しているのですが、この細菌の多様性が増すほどアレルギー予防効果が期待できます。思っている以上に、腸内環境とアレルギーは密接に関わっているのです」(伊藤先生)

腸内細菌の多様性を高めるためにもっとも有効なのは、腸内で発酵しやすい食物繊維「発酵性食物繊維」を積極的に摂取すること。これを多く含む食品を摂取することで、腸内細菌の多様性が増し、アレルギーを抑制する物質が増えるのだそう。

 

【腸の前部で発酵される発酵性食物繊維】

・ブロッコリー

・ブロッコリースプラウト

・ニンジン

・キウイフルーツ

・大麦

・きな粉

・ゴボウ

・タマネギ

 

【腸の後部で発酵される発酵性食物繊維】

・発芽玄米

・小麦全粒粉

・小麦ブランシリアル

・オートミール