ペットの柴犬の写真をツイッターに投稿し続け、その自然体のかわいさが人気となっている@inu_10kg。ESSEonlineでは、飼い主で写真家の北田瑞絵さんが、「犬」と家族の日々をつづっていきます。第43回は、親戚のお家にいる”彼”と過ごした二日間についてです。
“彼”との再会に胸躍った、ある二日間のこと
すべての画像を見る(全27枚)今回はinubot回覧板第29回にも登場してくれた、「親戚のお家にやってきた“彼”」と過ごした二日間のお話し。
●お守りで見つけた「犬と彼」の共通点
ある日の午前9時。親戚のお家を訪ねると親戚家族と“彼”が迎えてくれた。“彼”はおおらかで人懐っこい性格をしていて、遊びに行くといつでも歓迎してくれる。「おはよう~」と声を掛けて名前を呼べば「遊ぼう!」と言わんばかりに突進してくる。
この日は朝から翌日の夜まで約二日間、おじさんとおばさんがお家を空けなければいけなくて、“彼”のお守りを預かった。とはいえ、家には犬がいて連れて帰れないため私が泊まることにした。
遊んでいた“彼”もしだいにみんなが出掛ける雰囲気になると、おやおや? と表情が少し変わった。家族が出掛けて私が居座っている状況なんて不思議で仕方ないだろう。
みんなが“彼”に行ってきますと挨拶をして玄関に向かった。“彼”は動揺せず泣きもせずとても静かな見送りだった。
ふたりきりになった途端ぐずったらどうしようなんて思ったが「今日明日とお留守番よろしくね」と撫でると、心配無用すっかり“彼”は落ち着いていた。
ふたたび私の腕にじゃれ始めたので、本当に肝が据わっている子だと感心した。
親戚が「自由に過ごしてね」とお菓子やジュースをいっぱい用意してくれていたので、ごちそうになりながら、またとない機会なので“彼”をじっくりと観察してみた。
うちの犬も“彼”も柴犬である。年齢差はあれど同じ犬種でもこんなに顔の造形や体つき、毛並みまでも違う。それが当然で、おもしろい。