警視庁が発表した、2017年のドメスティックバイオレンスに関する相談件数は、7万2455件と、DV防止法施行後、過去最多となりました。配偶者からの暴力事案に悩む人も増加中。配偶者からの暴力は肉体的なものだけではなく、精神的なものも問題となっています。

現在はシングルマザーとして娘を育てるヨシダテルミーさんも、離婚した元夫からの精神的な虐待や暴力、モラルハラスメントに悩まされていました。

離婚は、元夫の方からの要求だったといいますが、まさかの離婚理由にあ然としたというテルミーさん。それでも脅される恐怖から離婚を受け入れると、今度は親への責任を果たそうとしない夫の姿に驚かされたといいます。
その顛末について詳しく語ってもらいました。

身勝手すぎる夫の離婚理由と、慰謝料へのびっくりするような認識とは…?

身勝手すぎる夫の離婚理由

離婚時、元夫は私から慰謝料が取れると思っていました。

元夫が私に離婚をつきつけてきた理由は、「会社の独身の人がいろんなところに泊まったり、友達いっぱいつくったのがうらやましかった。俺もひとりになってたくさん遊びたいから別れてくれ」という、あまりにもひとりよがりなもの。

それなのに、理由はなんであれ、離婚は先に言い出したもん勝ちで、言い出した方が慰謝料をもらえると思ったみたいです。どんだけおめでたいんだ。

弁護士に相談し、私たちのケースでは、夫はむしろ慰謝料を払う側だと言われたときの、びっくりしたアホな顔がいまだに忘れられません。

もちろん、離婚を要求されても、遊びたいなんて理由で納得できるはずもなかったのですが、どなって脅して離婚届を書かせようとしてきました。

「離婚ってね、どっちかが別れたくても、もう片方が拒否したらできないんだよ」と私が言うと、「俺が別れたいって言ったら別れられるに決まってるだろ!!」と、どなりつけてきた元夫。3年半たった今思い返せば笑えてくるけど、当時は震えるほど恐ろしかったです。

モラハラや無視だけでなく、過去何回か私を殴っている男なので、怖くて怖くて、離婚に同意するほかありませんでした。

甘えまくってお金も出させた父への説明から逃げ回る元夫

離婚が決まった以上、双方の親に対しても説明が必要だと私は考えていました。私の両親は元夫のことを大変かわいがっていたので、なおさらです。

離婚話をする数日前に元夫の車がエンストしたときも、元夫はJAFを呼ぶでもなく、私の父に直接電話をかけて呼び出しました。結局父の知り合いの修理会社を呼んでもらい、支払いもすべて父にまかせるなど、日常的に甘えまくり。
それはもう、あとから聞かされた私が恥ずかしくなるほど。

なので、離婚することになったときに、「父にはきちんとあなたから説明してね」と言うと、「なんで俺が言わなきゃいけないんや! おまえが言え!!」と逃げようとする元夫の態度には心底驚かされました。

それでも、父の希望で、父と元夫二人での話し合いの場がもたれることになったのです。
すると元夫、部屋に入るなり、泣きながら土下座したそうなんです! ぴょーーんってジャンピング土下座したんですって。

「遊びたい」という理由で、娘と孫を捨てる元夫にカンカンに怒っていた父も、泣きながらのジャンピング土下座を見て、なにも言えなくなったそうです。

精神的にかなり消耗しながらも、離婚を決意した私が次にできることは、娘のために少しでも多くのお金を確保すること。
ここから、輝く楽しい新生活のために1円でも多くの金を家から持ち出そうとする元夫との、みにくい争いが始まりました。

【ヨシダテルミーさん】 19歳で初めてつき合った男性と28歳で結婚し、33歳で離婚。現在はワーキングマザーとして、小学生の娘と2人暮らし。インスタグラム(@teruminoyoshida)で発信する、モラハラ夫との生活をつづった手書き投稿が注目を集める