リビングに入ったときの印象が、なんだかイマイチ…。そんな部屋には「見せ場」をつくってみましょう。インテリアコーディネーターの木村充子さんが、その方法を解説します。今回は、手軽にウォールシェルフを使った事例に絞って説明。100均やニトリでも購入できるおすすめの商品と、取りつけの際のポイントをわかりやすく教えてくれました。
すべての画像を見る(全14枚)リビングのドアの反対側のコーナーは、見せ場に最適!
リビングのドアを開けた瞬間、散らかって見えて落ち着かないと感じたり、逆に殺風景でものたりないと感じたりすることがあると思います。相反する印象ですが、どちらも「見せ場(フォーカルポイント)」をつくって、そこに目線を集めることで解決します。具体的に説明していきましょう。
リビングのドアを開けると、人は自然に、ドアからいちばん遠い場所に目を向けます。ドアの反対側のコーナーの目線の高さ(床から140㎝程度)あたりがその場所です。
最初に目に入った場所の印象がリビングの印象を決めるため、この場所に見せ場をつくって目線を集めると、リビング全体の印象がアップします。
筆者宅の場合は、このあたりに目がいきます。ところが、コンセントの位置の都合上、ここにテレビを置かざるを得ず、テレビが主役で無機質な印象のリビングでした。
そこで、ウォールシェルフを設置して、ナチュラルな雑貨を飾りました。ウォールシェルフが見せ場となるため、テレビの無機質さが気にならず、リビングがナチュラルな印象に。また、奥行きが強調されて、部屋が広く感じられるようになりました。
プッシュピンを刺すだけ!超手軽なセリアのウォールシェルフ
筆者がドアの反対側のコーナーに設置したのは、セリアの「インテリア木製ウォールラック」。
設置といっても、本体についている三角の金具のところにプッシュピンを刺すだけです。
石膏ボード用フックを壁に固定し、三角の金具を引っかけて使うとより安心です。とはいえ、プッシュピンでとめるタイプは、手軽で安価な反面、耐荷重が小さく、重い物は置けません。