開放感ある、フラットカウンターの事例
すべての画像を見る(全22枚)こちらはカウンターに立ち上がりを設けず、フラットカウンターとした事例です。
フラットカウンターの魅力は、なんといっても開放感。カウンター上に立ち上りを設けないので、ダイニングとキッチンの一体感が増し、スッキリして見えます。キッチンに立つと、ダイニング・リビングから庭への一体感がわかるでしょう。
フラットカウンターのもうひとつの魅力は、カウンター両面から調理・片づけに参加しやすいこと。リモートワークやリモート授業の機会が増え、家族みんなで家にいるケースも多い昨今、家族みんなでキッチンに参加する雰囲気は、これから大切になってくるでしょう。
このお宅は、ご近所さんや友人の来訪が頻繁な一家。ダイニングにいるゲストからもキッチンの様子がよく見えるので、率先して調理や片づけにも参加してくれるとのこと。
ホストとゲストが分け隔てなく、皆でつくり、食べ、片づける。そんな気さくなパーティにも適したキッチンといえます。
フラットカウンターの場合、洗い物をカウンター上やシンクに放置しておくと目立ってしまいます。使用後の食器は、すぐ食洗機に入れるのが基本。この食洗機で洗浄から乾燥まですませ、あとは近くの収納にしまうだけ、という流れをつくっておけば、カウンター上をスッキリ保つことができます。
このお宅は5人家族ですが、あえて、幅600mmの大容量タイプの食洗機を入れました。おかげで朝・昼・晩と3食分の食器を夜にまとめて一気に洗浄することができ、重宝しているとのことです。
キッチンの奥には2畳サイズのパントリーがあります。
収納グッズをつかって、整然とものを管理しています。
フラットカウンターのキッチンを日頃からきれいに保つには、十分なパントリー収納を設けておくことも有効です。また、急な来客の際に、ものを一時的に避難させるのにも便利。
家族の過ごし方、ゲストとの関係性を考慮してプランを
対面キッチンのバリエーションを見ていただきました。カウンターに立ち上りを設ければ手元隠しができ、手元の収納も確保できる利点があります。
一方、フラットカウンターにすれば、家族からゲストまでみんなが率先して調理・片づけに参加する雰囲気が生まれます。キッチンのカタチを考えるということは、その家族の暮らし方や、ゲストとの過ごし方を考えるということ。そう思うと、家づくりはさらにおもしろく、奥深いものになりますね。