日本のお正月に欠かせないおもち。今年のお正月に食べたという方も多いと思いますが、海外ではおもちはどのように食べられているのでしょうか。今回は、アメリカ・シアトルに住んで十数年。子育てに奮闘するライターのNorikoさんが、アメリカほか世界各地で大ブームの「もち」をテーマにレポートしてくれました。
大ヒット商品続出。全米で人気の「もち」スイーツ
新年を迎え、日本では雑煮やもちつきで正月らしさを満喫した方も多いことでしょう。アメリカでも日本人、日系人にとって、もちは正月気分を味わうのに欠かせません。日系スーパーやアジア食品店の特設コーナーにもちが並び始めると、年の瀬を感じます。しかし、アメリカ全体ではどうかと言えば、「もち(mochi)」と聞けば、今はアイスクリームをイメージする方が大半ではないでしょうか。
すべての画像を見る(全7枚)●アメリカで人気の“もちアイス”とは?
やわらかいもちに包まれた小ぶりのアイスクリーム菓子、つまり、日本で言うところの「雪見だいふく」的なスイーツが、アメリカでは「もち」として認知されています。
十数年前でも、寿司など日本食を出すレストランでデザートのメニューには必ずと言ってよいほど「もちアイス」が並んでいました。アメリカに来て間もない頃は、なんのことかとピンと来ませんでしたが、実際に注文してみて初めて、「なるほど、雪見だいふく風のデザートのことなんだ!」とわかった次第です。
そして、10年前くらいから一般的な近所の大手スーパーチェーン店でも当たり前のように見かけるようになり、今ではもちアイス専用のフリーザーが店の目立つところにドーンと置かれるほどの人気ぶり。一部のアジア通、日本食好きなアメリカ人のためのスイーツから、今やすっかりメジャーな存在となっています。
日本で80年代に一世を風靡した「雪見だいふく」と直接は関係がなさそうですが、もともとカリフォルニアを本拠とする日系のお菓子メーカーから90年代に始まったアメリカのもちアイスのビジネスは全米に拡大し、競合ブランドも複数参入。今やヨーロッパやアジア、中東などにも市場を広げ、各国独自のブランドも多数登場しています。
オバマ元アメリカ大統領夫妻がプロデュースし、ミシェル・オバマ氏自身も出演するNetflixで配信中のキッズ番組「ワッフルとモチ」では、もちアイスが主人公です!