8月21日は献血の日。今、献血ルームが、とても快適な場所になっていることをご存知でしょうか。

一部の献血ルームではスマホの充電ができたり、漫画や雑誌が読めたりと、まるでカフェのようなところも増えているのだとか。
進化している献血ルームをご紹介します。

進化する献血ルーム!楽しみながら貢献してみませんか?

●ネイルやハンドマッサージが受けられる!イベント開催にも注目

明るく、カフェのような雰囲気の献血ルーム
明るく、カフェのような雰囲気の献血ルーム
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茨城県水戸市にある「献血ルームMEET」は、水戸駅のすぐ近くにあり、献血をきっかけに交流が生まれる「家」をコンセプトにしているそう。

「どの献血ルームも足を運んでいただきやすいような工夫をこらしています。こちらの『献血ルームMEET』では、イベント開催に力を入れています。とくにご好評をいただいているのが水戸ビューティカレッジの学生さんたちによるネイルアート・ケアの無料サービスです」
そう語るのは、日本赤十字社関東甲信越ブロック血液センターの京極徳幸さん。

1人10分~15分で、ネイルケア、カラー、アートが選べるとのこと。これは女性にはうれしいサービス!

ほかにも手のひらのツボを刺激することで全身の血流がよくなるハンドリフレや、占いのサービスを行ったことも。
キッズスペースやWi-Fiを完備。漫画や雑誌も充実しており、快適に過ごせそうです。

「献血ルームで利用者のみなさんが過ごしやすく、献血に対して親しみを感じていただけるよう、サービスに工夫をこらしています」

【献血ルームデータ】

・施設名:献血ルームMEET
・住所:茨城県水戸市宮町1-7-31 水戸駅ビルエクセルみなみ6F
・受付時間
【全血献血】10:00~12:30/14:00~17:30
【成分献血】10:00~12:00/14:00~17:00
※土日祝はお昼休みの時間なしで開所しています。

●黒を基調としたスタイリッシュ空間に大興奮!買い物の途中で立ち寄りたくなる献血ルーム

「新宿東口駅前献血ルーム」

おしゃれな雰囲気の「新宿東口駅前献血ルーム」。改装され、都内ではもっとも新しい献血ルームです。

「こちらの献血ルームはスタイリッシュさにこだわりました。駅から徒歩2分の好立地で、ビルの10階の最上階に位置し、眺めのよさは抜群。大きな窓から電車や街並みを見渡すことができます。買い物途中、喧騒から離れたい方などよくいらっしゃいますね」

こちらでは、この献血ルームにあわせアート作品の展示も。

雑誌のラインナップも洗練されたものが多く、献血しながら優雅なひとときを過ごすことができます。

【献血ルームデータ】

・施設名:新宿東口駅前献血ルーム
・住所:東京都新宿区新宿3-25-1 ヒューリック新宿ビル10階
・受付時間
【全血献血】10:00~1830(昼中断なし)
【成分献血】10:00~17:00(昼中断なし)

●献血するとお菓子とドリンクの無料提供が。キッズスペースと託児サービスも!

献血するとお菓子とドリンクの無料提供が

「献血にご協力いただく方には無料で飲み物などを提供しています。基本的にはお体への配慮として、献血後まれに発生するVVR(血管迷走神経反応)などの副作用を防止するために行っている対応となりますが、独自の工夫をしている施設も。たとえば『うつのみや大通り献血ルーム』では、献血後にお菓子またはアイスの提供があります」

献血中に託児ができるサービスも。子どもを連れていても、気軽に献血できるのはうれしいですね。

「飲み物の種類も豊富で、カフェ風の待合室で優雅な時間を過ごせると評判の献血ルームです。雑誌や漫画を500冊以上置いており、Wi-Fiも完備されているので、待ち時間も快適に過ごしていただけます」

【献血ルームデータ】

・施設名:うつのみや大通り献血ルーム
・住所:栃木県宇都宮市大通り2-1-5 明治安田生命宇都宮大通りビル1F
・受付時間
【全血献血】9:30~13:00/14:00~17:30
【成分献血】9:30~12:00/14:00~16:30

献血はひとりで手軽にできるボランティア

献血はなぜ必要なのでしょうか。再び京極さんにお聞きしました。

「日本国内では、1日あたり約3000人の患者さんが輸血を受けているといわれています。輸血に使用する血液は、人工的につくることができず、長期保存することもできません」

患者さんによっては大量の輸血を必要とする場合もあり、輸血に必要な血液を確保するためには、1日あたり約1万3000人分の献血が必要になるそう。
事前に問診、血圧測定、採血などを行い、定められた条件を満たした人のみが献血できます。

「有効期間がわずか4日間しかない血液製剤もあるため、一時的に偏ることのない継続的な協力が必要です。さらに、猛暑や大雨、雪害などが発生すると、その場所で献血に協力いただける方が減少してしまいます。こういった事態は予測できませんから、たとえ年間2、3回でも、習慣として献血にお越しいただける方が増えると非常にありがたいです」

献血はちょっとした隙間の時間で気軽にできるボランティア。どの献血ルームも、快適に過ごせるよう工夫された空間になっているので、この機会にぜひ訪れてみてください。

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