新年、お金のことを見直す人も多いのではないでしょうか? 安心して暮らすために、大切なことを改めて知っておきたいもの。 節約アドバイザーの丸山晴美さんに、今年とくに大切にしたいお金のことについて教えてもらいました。
2022年のお金で大切にしたい5つのこと
すべての画像を見る(全3枚)2022年、お金の面で安心して過ごすためには自分自身が行動することがカギになります。2021年は家計に直結する値上げが多く、所得が増える状況でもありませんでした。そのため、今後の家計に不安を感じる場面も多くあったかと思います。不安に感じるなら2022年はその不安を一つずつ解消していく行動をしましょう。
●家計を見直す
固定費、変動費の見直しをして出費を減らして、その分貯蓄に回す。ここで言う貯蓄は、預貯金だけではなく、投資といった資産運用も含まれます。
固定費は一度見直すことでその効果が継続するため、早めに見直しをしましょう。固定費の割合が、手取り月収に対して高くなればなるほど、貯蓄分が減ります。とくに住居費が手取り月収の4割を超えていたら要注意です。住居費を変えることができないなら、通信費や保険料、習い事、サブスクなどを見直して、格安SIMに乗り換えたり、習い事やサブスクを解約してその分を貯蓄にまわす仕組みをつくりましょう。
また、固定費以外の食品や日用品などの変動費は、毎月使える変動費を知って、その中でやりくりをしましょう。変動費の予算は、手取り月収から先取り貯蓄分と固定費の合計を引いた金額になります。キャッシュレス決済などでどんぶり勘定になっているなら要注意。さらに、貯まりかけた貯蓄を崩したり、ボーナスから補填(ほてん)しているのであれば早急に家計を見直す必要があります。家計簿アプリなどで、その日使ったお金を把握して、残ったお金でどのように生活するか、家計と向き合う時間を持ちましょう。
●優先順位を決める
限られた予算の中でやりくりするためには、優先順位を考える必要があります。優先順位が決められないときは、紙に書き出してから番号を振って、順位を決めると整理しやすくなります。
お金を使う際は、同じ100円でも食材にするのかお菓子にするのか、それともジュースにするのか。1万円を外食に使うのか服を買うのか、それとも美容に使うのか。10万円を旅行に使うのか子どもの教育費にするのか、それとも趣味に使うのか。それぞれの選択時によく考えることで、限られた予算の中でも満足度が高い消費ができるでしょう。
●収入を増やす
収入は増えないのに、物やサービスなどの価格が高くなって、ますます自由に使えるお金が減ったと実感する人も多いのではないでしょうか。残念ながらその傾向は今後も続きます。日々のやりくりだけでは限界を感じるでしょう。これからは、やりくりにプラスして、収入を増やす副業や勤務時間を増やす、ダブルワークをしたり、勤務先の資格手当が出る資格を取得するなどが考えられるでしょう。
また、パートなど職を探すときは、従業員の福利厚生の一環として提供される、まかないや社員割引制度で食品などが安く買えるなど、プラスαお得になる職場を選ぶと家計の助けになるでしょう。