広い土間すべてがものづくりの場です
すべての画像を見る(全23枚)土間の中央には大きなテーブルとそれぞれ形の異なるイス。これも夫の作品。草木染された布を服に仕立てるミシンもセットされ、いつでもものづくりができる環境が整えられています。
手前は草木染に使うかまど。その奥には夫のつくった暮らしの道具がディスプレイされています。
カフェとしても機能するキッチンには、オーガニックな食材がストックされています。これは妻が担当する薬膳料理の材料。宿泊者やカフェの利用者にふるまわれます。
敷地の下にもともと建っていた納屋には、木工用の工作機器が運び込まれていました。家具などの木工製品はここでつくられています。
リモートワークのおかげで最先端の仕事もできます
土間で草木染された布を仕立てている夫。「宇宙工学と自然と共生する思想の両方が今は必要です。僕にとって人工衛星をつくるのも、イスをつくるのも等価値。リモートワークが普及して、ここでは自然の中で最先端の仕事ができるんです」。
「私の薬膳は季節のものを食べることが基本。ここでは旬の野菜はもちろん、ジビエも周囲の人から分けてもらうことが多く、日常の食が薬膳ですね」(妻)
寒冷地に建つKさんの住まいの建具はすべてペアガラスですが、手間がかかる建具のほとんどは夫の自作です。「棟上げ直後にビニールシートを張って住み始め、気のすむまで家づくりを楽しみました。あまりの寒さに妻は震えていましたが(笑)」。