●手間のかかるつくりおきおかずづくりはゲームを組み立てクリアする感覚で
そして大学に通い始めたことをきっかけに、お弁当づくりを始めた弁当太郎さん。今の時代、お弁当男子はそれほどめずらしくありませんが、美しく詰められたおかずのバランスの良さはちょっと驚きのクオリティ。これだけのお弁当をつくるのは時間的な負担も大きいのではと聞くと、「週に2回ほどおかずの“つくりおき”をしています。これのおかげでお弁当づくりもごはんの準備も、だいぶ時短になっています」と教えてくれました。
すべての画像を見る(全4枚)そう、アカウント名の印象からついお弁当に注目してしまうのですが、じつは弁当太郎さんのSNSが注目を集めた最初のきっかけは彼の「つくりおきおかず」の投稿でした。保存容器に美しく詰められた野菜たっぷりのつくりおきの数々にSNSのコメント欄が「現役男子大学生がつくったとは信じられない」「尊敬しかない」などなど称賛の声で埋め尽くされました。複数のおかずをまとめてつくるのは熟練の主婦でも手間がかかるし、無駄なく食べきれるバランスのいいメニューを組み立てるのも案外難しいもの。弁当太郎さんはこれだけのつくりおきを一体どんな手順でつくっているのでしょうか。
「いろんなやり方があると思うのですが、僕の場合はまずは冷蔵庫の中にある食材を見て、それらの組み合わせでその日のつくりおきおかずを考えます。そのうえで足りない食材があったりつくりたいおかずがあれば買い足すようにしています。メニューを決めたら、なるべく時短でつくれるように、コンロの数や調理器具に合わせて効率的な調理の手順をパズルのように考えます」
ものをつくることや組み立てることが好きなので、この作業が結構楽しいんですと話す弁当太郎さん。予定通りにつくりおきが完成すると、ゲームをクリアしたような達成感があるといいます。
「メニューも、基本的にはどんな料理にも合わせられるような定番のおかずを選ぶようにしています。家族みんなが食べやすいし、つけ合わせやお弁当のすき間おかずにと使い回せて便利だからです」
日々のごはんで特別変わったメニューを用意する必要はないという献立づくりの基本や、ミッションをクリアするように作り置きを楽しむという現役学生らしい若々しい視点など、弁当太郎さんの“つくりおきメソッド”には主婦も参考にできることがいっぱいです。