大の漫画好きとしても知られるTHE ALFEEのリーダー・高見沢俊彦さんが、今イチオシの漫画を紹介する「タカミーのベストヒットコミックス」。今回は、高見沢さんが選ぶ、2021年のベストコミック3作品を発表! 気になるベストオブベストはどんな作品なのでしょうか?

高見沢俊彦さん
THE ALFEEのリーダー・高見沢俊彦さんが選ぶ、2021年のイチオシ漫画!

 

高見沢さんの2021年ベストコミック。気になる1作目は?

 

●ゴジラになりたい!少年の夢がかなう一作

怪獣8号』松本直也/著 集英社(1)~(5)

人々を襲う怪獣が日常的に発生する日本。かつて怪獣を討伐する防衛隊員を目指していた日比野カフカは、怪獣の死骸処理専門の清掃業者として働く。ある日、体が怪獣化し、コードネーム「怪獣8号」と呼ばれる存在に…。

怪獣8号

怪獣8号(1)

日常的に怪獣が発生する日本。かつて防衛隊員を目指し、今は怪獣専門清掃業で働く日比野カフカは、ある日、謎の生物によって、身体が怪獣化してしまい…。
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●夢とは信じることから始まる

小五の時に観た映画『怪獣大戦争』。ゴジラやキングギドラがスクリーンいっぱいに暴れる姿は小学生の心を鷲掴みにしました。ゴジラになりたい! その時僕は秘かに思ったものです。そんな荒唐無稽な夢を実現させたのが、今月紹介する『怪獣8号』です。

舞台は現実の日本とちょっと違います。怪獣が台風や地震のような自然災害として、当たり前のように出現するのです。対抗手段として、日本防衛隊という組織が怪獣討伐の任務を担い、主人公の日比野カフカは防衛隊を目指すも挫折し、今では怪獣が暴れたあとの街や、死んだ怪獣の処理などを行う清掃員として働いています。

ところがある日、カフカの口から謎の生き物が侵入、本人が怪獣に変身してしまうという、僕にとっては夢のような展開に、小五以来の感動を覚えました。
僕はゴジラにはなれませんでしたが、ゴジラギターを作り、形を変えて夢を叶えました。
夢とは信じることから始まるのでしょうね。(ESSE2021年3月号より抜粋)