クローゼットは、つるす収納が便利。ただし子どもの服をかけるには、つくりつけのバーの背が高すぎ、子どもが自分で出し入れできないことが問題になります。
ライフオーガナイザーで、親・子の片づけインストラクターとして活動している尾花美奈子さんは、つっぱり棒をうまく使って、子ども服を上手に収納しているそう。
その方法を伝授してもらいました。
つっぱり棒のW使いで、子どもでも手が届く収納に
中学生と小学生のお子さんがいる尾花さん。子ども部屋には備えつけのクローゼットがありますが、バーが高すぎて子どもの手は届きません。
そこで、つっぱり棒でひと工夫。ひもを使い、つくりつけのバーからつっぱり棒をつるすことにしました。
「これなら背の低い子どもでも自分で洋服をかけたり取ったり、ひとりで身支度ができます。同じような機能をもつ市販品もあるのですが、つっぱり棒とひもがあれば、自分でササッと安くつくれますよ」
この方法なら収納力も2倍に。高さ調節も簡単にできるので、子どもの成長や洋服の長さに合わせて高さを変えることもできます。
オフシーズンの服はつっぱり棒で奥へ。もう袖を挟まない!
つっぱり棒は、壁に直接つっぱっても便利。子ども服は衣替えせず、オフシーズンのものも奥につるしています。子ども服は衣替えせず、オフシーズンのものも奥につるしています。そのときにポイントとなるのは、つっぱり棒を奥行きの半分ではなく、それより少し奥に設置すること。
こちらは別の部屋のクローゼットですが、もともとつくりつけのバーだと、厚みのある上着をかけたとき、袖を扉に挟みがちでした。
「厚みがある上着は袖を扉にはさんでしまうことが多く、扉のあけ閉めのたびに気になっていました」
そこで、つくりつけのバーとは別に、つっぱり棒を設置。
少し奥に設置し、手前側にゆとりを持たせると、スムーズに扉のあけ閉めができてストレスフリーに。
「子どもの洋服だけではなく、そのままバーにかけるとはさんでしまう服は、バーの下にあえてつっぱり棒をとおして収納します」
あらかじめクローゼットの奥行きを測っておくと、設置する際に迷いません。
つくりつけの収納だけではフィットしない場合、このようにつっぱり棒を使って工夫すると使いやすくなります。気になる方はぜひお試しを。