家事をラクにするための道具が、逆に家事の妨げになっていることはありませんか? 今回は、水きりカゴを手放したら家事がラクになったという整理収納アドバイザー・ハギヤマジュンコさんに伺いました。
家事のための道具を手放して、ストレスも手放してみる
すべての画像を見る(全6枚)丁寧な暮らしに憧れる人は多いです。
だけど現実は家事や子育てに追われて暮らしの道具をお手入れする時間を取ることができなかったり、お手入れしなきゃというストレスはないですか?
ひとつの道具を手放すことで、またひとつラクに暮らせるようになるかもしれません。
●食器を使ったら、洗う。洗ったら乾かさないといけないけれど…
食器を洗った後、どのように乾かしていますか?
ふきんで拭いている方、食洗器、水きりカゴ、水きりマットいろんな方法があると思います。
私は根っからの面倒くさがりなので、ふきんで拭くという選択肢は持っていません(ふきんをどうやって清潔に保つのか、自信がないのも理由のひとつです)
食器を乾かす方法として、メインで食器洗い機を使ったとしても、食洗機に入りきらないお鍋やフライパンや、食洗機NGの器、ひとりで食べたときの少量の食器も。つまり食洗機を使っていても、それ以外の選択肢(道具)を持つ必要があります。
●水きりカゴ→水きりマット→そしてたどりついたのが…
私も結婚して、自分で家事を回さないといけなくなりました。
水きりカゴを使うこと、数種類。
水きりカゴを手放したのは、カゴのお手入れができなくなったからです。私のズボラなお手入れでは、カゴの網目部分にどうしても汚れがたまるのです。
カゴの次はマットに。
水きりマットは今も併用で使っていますが、これまた洗濯の頻度や仕方に悩むのです。
水きりマットだけで洗濯するのはなんだかなぁ~と思っちゃうし、かといって、ほかのなにかと一緒に洗濯する気にもなれず…。
そうこうしているうちに、あれ、水きりマットいつ洗ったっけ? 状態に。
そうでなくても忙しい毎日で、家事に時間を取られているのに、家事をするための道具、それをキレイに保つことにさらに時間を取られてストレスになっている。
そんなときにたどり着いたのが「なにも使わない」という方法です。
●食器を乾かすために「なにも使わない」という方法
わが家のキッチンは人工大理石ですが、それ以外のキッチンでもできると思います。
洗い終わったフライパンやお鍋、お皿や器などを、できるだけ空気が入るように(これは水きりマットを使っているときと同じですね)、キッチン天板に直接重ねて置いていくだけ。
しばらく放置して自然乾燥したら、キッチン天板に残った水滴をジャーっとシンクに流します。
そのあとは、いつもキッチン天板を掃除するのと同じ要領でアルコールスプレーをして拭きあげておしまいです。
今はまだ、水きりマットと併用していますが、マットを手放せる日も近い気がしています。
●手放したのは「道具」だけではないのかもしれません
「なにも使わない」を選ぶことで、食器を乾かすためのなにかを新しく持つ必要がなく、それをお手入れする時間も、お手入れしなきゃというストレスも手放すことができました。
決まった手順や習慣を手放すことは勇気がいるかもしれませんが、ぜひ参考にしてくださいね。